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工場通信

FIAT500 リヤブレーキの大径化

以前より開発進行中であった、フィアット500用ビッグローターキットの取り付けを行ないました。

取り付ける車輌は FIAT500 1.4 16V です。
取り付ける前に、サスペンション及びブレーキテストを施工します。
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「FF車、気になるアルアル...でも諦めてる気持ちもアルアルな事...」
それはリヤディスクブレーキの小ささじゃないですか?
フロント用のビッグキャリパコンバージョンは、車種によっては設定があります。
でもリヤブレーキ用って、探しても普通は見つかりませんよね。
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フィアット500もあるある該当車種です。
17インチを装着すると、リヤブレーキの小さい事!

「チープなリヤブレーキを、制動バランス向上と、見た目バランス向上の為に考えました。」

まずは、ノーマルブレーキです。
ブレーキディスクの中央部に黄色のブレーキキャリパが近いですね。
極力小径のディスクで完結するように設計されているのがよく分かります。
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ここから各部を分解し、組みつけていくわけですが、その行程も少しご紹介を。
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「アバルト500と同じく、1.4 500もリヤブレーキキャリパーの固定方法には問題ありです。」
キャリパーを外そうと思うと...ん?
工具が入らず、キャリパ外せない...。

そうなんです。この固定方法はいつも思います。
なんでこうしたかな~っと。

六角のキャップボルトでは無く、普通のボルトで固定していれば問題は無かったのです。
なので、外そうと思った場合はリヤのハブキャリアも裏側から外す必要があるのです。

アライメントの狂いにも繋がりますし、なにより分解行程が多いのは効率も悪いです。

と、いうわけでリヤローターもキャリパーも外せました。
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ロータの後ろ側に装着されている、画像の部品(バックプレート)はビッグロータ化に伴ない
取り外します。

新たに取り付けるディスクロータの大きさですが、単体比較ではこの位違います。
*純正ディスクロータサイズ:240mm
*当社オリジナル設計のディスクロータサイズ:280mm
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今回の大径化にあたり、必要となるのは280mmローターと、キャリパ・オフセットブラケットです。
それと、例の問題箇所のボルトです。
「ボルトも交換しておくことで、今後の整備性向上に一躍貢献します。」
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これらのコンバージョンキットを組み付けると、こうなります。
まずは裏側からどうぞ。
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完全に裏方に回ってしまっていますが、今回の大目玉はオフセットブラケットだったります。
これが無くては、全く有り得ない企画ですので。

キャリパを固定するボルトも、相変わらず影に隠れて直視できませんが、
ちゃんと外れますし、締め付けもできます。

表側からもどうぞ。
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先程の画像と並べてみると、こうなります。
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取り付けられるキャリパの角度が、かなり変化しているのが確認できます。
背後に写る、リヤショックアブソーバの見え方も、変わりました。
ロータが大きい分、ショックはあまり見えなくなっていますね。

ホイール装着後はこうなります。
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17インチホイールが付いていますので、こうやって見るとまだ大きくしたい気持ちにもなりますね。
でも、先程の画像と比べると。
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中央に集約されていたブレーキが、しっかり主張するブレーキになっているのが確認できます。

「装着可能なホイールサイズは15インチ~となります。」
15インチの場合、バランスウェイトが干渉しますので、ウェイトの貼り付け位置は工夫が
必要になりそうですね。
その様子はまた後日お知らせします。

気になる制動バランスですが、狙い通りのバランスを実現しています。
FF車特有のブレーキを強く踏めば踏む程、鼻先が沈むノーズダイブでは無く、
初期の沈み込みを確認できるものの、その後のブレーキコントロールの際は
沈みたがるノーズを、後ろから引っ張られ補正されるかの様な、リヤの効き具合。
これは良いです!

ちょっと大げさな言い方をすると、4輪で制動する感じでしょうか。

今回の装着車輌は、SessAの低ダストパッドが装着されていますが、装着するパッドにっよて
このリヤの効き具合にも変化を付ける事が出来、面白そうです。

次は、アバルトサーキット派な車輌にも装着してみたいです。