エアコン配管製作 配管レイアウトも変更

特殊作業のご紹介です。

車輌はフィアットパンダ です。

今回の作業内容は...
クーラーコンプレッサの交換
エキスパンションバルブの交換
レシーバタンクの交換

ひとまず交換部品としてはこの3点です。
レシーバタンクは、純正供給されていないパーツですので、汎用品を探して流用します。

ここで問題が生じます。
汎用品を使うという事は、エアコン配管のレイアウトも変える必要が出てきます。
全く同じ形状のレシーバタンクを探すのは至難の業ですから。

で、せっかく配管レイアウトを変えるならば...という事で、少しエンジンルームを
すっきりさせることも同時に施工したいと思います。

と、言うわけで今回ご用意したパーツ達です。
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エアコンレシーバーの形状が全く異なるのがよく分かります。
コンプレッサと、エキパンを交換しますので、エアコンシステム内のフィルタの
役割も担うレシーバも交換したいので、汎用品を探しました。

取り付け場所は、自由です。
汎用を使うという事はそういう事です。
そもそも、レシーバの装着位置が整備性を悪化させている為、整備性の向上と
エアコンの効き具合のどちらも向上させていきたいと思います。
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配管の取り回しの都合を考えると、ここがベストと考え、右のタイヤハウス内に設置しました。

純正の装着位置はここ。
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タイミングベルトの交換の際に非常に邪魔です。
狭いエンジンルームですので、極力スッキリさせたいです。

新規作成するエアコン配管はこの様な取り回しにしました。
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ニョキっと出てきたパイプは、室内のエキパンに接続されています。

そして、タイヤハウス内最上部にアルミ配管を配置しました。
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新品のコンプレッサー
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今でも新品が入手できるというのは非常に嬉しい事です。

そしてエキパン
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冷房車のステッカーがリヤウィンドに誇らしげに貼ってありましたので
撮影場所に拝借しました。
涼しそうですね。

エキパンの内部
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新品と、取り外した物の表と裏です。
高圧ガス側は汚れが詰まっているのがよく分かります。
ここで高温・高圧ガスを一気に放出する事で冷媒が急激に冷気に変わります。
その冷気が室内のエバポレータを通り、エバポレータにブロワからの風を当て、
室内に冷風が出てくる仕組みです。

作業後、驚くほど冷えるようになりました。
スイッチを入れた瞬間から一気に冷えます。
冷え具合は写真に残せない為、あくまで私の感想ですが、真夏にもしっかり使える
パンダになったのでは無いでしょうか。

真夏が楽しみです。

今回の様なワンオフエアコン配管は、当社での製作では無く、専門業者様の
力をお借りして成し得ています。
生産終了になったエアコンホースや配管の製作も、可能です。

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