このボルト(ナット)折れるだろうな~。。という時にはコレです!

最近、凄いケミカルを知りました。
こういう物って知ったら最後、無しではもう固着ボルトに向き合いたくなくなります。

これです。イールドと書いてあります。
匂いがこれまで使ってきた浸透系潤滑材とはまるで異なります。
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こんな説得力の無さそうなスプレー缶ですが、騙されたと思って使ってみると...。
凄いんです。
自動車整備の中で、ボルトが緩まない・緩めると折れる、といった場面は仕事の流れを悪化する為
できれば遭遇したくありません。
最もよくある固着場面は、エキゾースト系統のボルト類・サスペンションのボルト類・などでしょうか。
ブレーキキャリパピストン本体がキャリパと錆で固着するなんて事も、旧い車ではあり得る話です。

とにかく、このボルト嫌だな~・や、炙って熱入れないと揺るまないだろうな~と想像できる部分に
使ってみると、うわ~奇跡的に揺るんだよ♪という事に繋がる事が多くなりました。

キャリパも、ピストンを戻そうとしても全く動かなかったにも関わらず、イールドを浸透させると
普通に戻り、ピストンを抜く事が出来ました。

イールドを使い始めてからというもの、熱を入れて膨張させて緩める事が今の所一度も無いのです。
イールドで緩まない時は、炙って緩める気持ちでいるのですが、その必要が無いというのは嬉しい限りです。

使い心地は、こんな感じです。
CIMG9336 CIMG9335
車輌はアルファロメオ146です。(肝心の場所は既に緩んでいますが)
エキマニ廻りを分解するにあたり、ここのボルトやナットが固着しているケースが多く、折れると面倒なのでいつもは炙ってから
緩め始めています。
イールドを吹き付けると、その瞬間ボルトから錆を含んだ汁が流れ出します。
強烈な浸透力と、錆落としの効果が確認できます。
数秒後に恐る恐る力を加えると、あれ?緩んだ♪となるわけです。
しかも全数ですよ。なかなか有り得難い状況です。

画像は、緩んだ後にねじ山をさらえる為、タップを通しているのですが、その時にもねじ山内の錆をぐんぐん落とす為
次の固着も防止できます。

触媒前の3箇所も綺麗に外せました。
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お客様のお車を整備する際に、常日頃から新しいものを取り入れ、最善の方法を探究する様に心がけています。

同業者の皆様、ご興味のある方はお問い合わせ下さい。
工場での活躍に期待できますよ。

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