最終更新日:2009/6/29
オリジナルクランクプーリー(ダイレクトタイプ)
発売から10年以上経過したにもかかわらず、いまだ人気の衰えの無いプジョー106S16。
メンテナンスがしっかりと行き届いた車輌は、必ずカタログ表示出力を上回るダイレクト感の
あるパワーユニットは、1トンを切る軽量ボディを軽々と引っ張り、街中〜サーキットまで
オールマイティに使えるフレンチホットハッチの代名詞と言えるでしょう。
そんな106に毎日の様に整備を行う当社では、これまで様々なオリジナルパーツを制作して
きました。数年前から頻繁に交換する部品を思い返すと、クランクプーリーが思い浮かびます。
(クランクプーリー:オルタネータとクーラコンプレッサを駆動するベルトを回すプーリーです)
純正のプーリーは中心部と外周の間にダンパーと呼ばれるゴム層が設けられています。
このゴム層が経年劣化により痩せ、空転を始めます。エンジンスタート直後の発信時等にベルト
鳴きの様な音が発生する場合はこの症状の兆候です。
末期には両者が完全に分離し、走行不能となります。
この度制作したオリジナルクランクプーリは、そのゴム層を無くしたスチール製削り出しの
プーリーです。これにより、2回目のプーリー交換の必要性は無くなる事でしょう。
重量は、ゴム層が無い分10グラム程増量します。プーリー径は純正と同じですから補記類
は従来通り作動します。
そして注目頂くべき点は、プーリー外周に刻まれた目盛りです。これはエンジン性能を左右する
バルブタイミングを正確に点検・調整する為の分度器の役割をします。
タイミングベルトを交換する際に、通常はエンジンに設けられた合いマークを使いベルトを交換
します。これで何ら問題はありませんが、果たしてこれがベストと言えるのでしょうか。
バルブタイミングとは、ピストンが上死点前何度でインテークバルブが開き始め下死点後何度で
閉じ終わるのか(エキゾーストの場合はその逆)を意味します。
106に使われるカムシャフトプーリーは、純正品がバルブタイミングを調整可能な形状になっ
ていますので、オリジナルプーリとの併用により自由自在にバルブタイミングを変化させる事が
可能です。
車の使い方や、エンジンの仕様によりその組み合わせは無数に存在するので、調整作業は気の遠
くなる事ですが、シャーシダイナモを用いての作業によりある程度のデータ取りを当社にて行っ
ております。
クランクプーリが滑る事の多い季節は、外気温が上がるこれからです。万全の体制で夏を乗り切
りましょう。
106S16&XSI用クランクプーリ 価格\12.915-(税込)