106&Saxo クラッチ交換時にはここを要チェック!ですね。

106やSAXOのクラッチ交換作業は、走行距離が増えれば避けては通れない内容です。
作業を行う中では、注意すべき点が多いのも事実。
今回の作業の中で見つかった不具合点をご紹介しましょう。

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クラッチ廻りの整備は当然、トランスミッションを取り外した状態で行います。
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クラッチ機構と、フライホイールを取り外すと「クランクシャフトシール」が見えてきます。
黒色のシールが付いていますので、過去に一度交換されています。
若干のオイル漏れを確認していますので今回も、交換します。

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ずらりと並べているのは、フライホイールを固定する為のボルト達です。
このボルトがたまに曲者なんですよ。
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新旧を比較すると、ボルト中央部が0.5mm程やせています。
再使用し、規定トルクをかけると...ちょっと怖いですね。
数百円のボルトですから気持ちよく新調しましょう。

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パーツたるもの、使えば汚れます。
オイル漏れがあればそこにたくさんの汚れが吸着し、真っ黒になります。
いつものことですが、ズバっと高圧洗浄器で綺麗にします。
綺麗でないと、次に組むのもなんかイヤですよね。
洗うことで、見えてくる不具合もありますから、防水の養生を行いガシガシ洗います。

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大抵の場合、ここがダメです。
シフトレバーから繋がるレバーです。
連結ピンは疲労から痩せを生じ、ガタが出ます。
シフトレバーを室内で操作し、横方向の動きに遊びを感じる場合、ここが問題である場合が多いです。
シールからのオイル漏れが起き易い場所ですから、シールも交換しましょう。

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数点の部品交換を行います。
クラッチハウジング内部は、組み付けを終えた後は、潤滑の出来ない場所です。
各部へ塗布するグリスは、用途に合わせて3種類のグリスを使い分け、組付けを行います。
長期的に潤滑が可能なグリスは、意外に少なく、常に最良な物を吟味しています。

これでこの先、安心して乗っていただく事が出来ます。
軽量フライホイールの組付けも行っていますが、それについては次の投稿でご紹介します。

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