ランフラットタイヤの交換
アルファロメオ ジュリア タイヤ交換

アルファロメオ ジュリアは12ヵ月点検でお預かりです。

年間での走行距離も少なく大きなトラブル箇所も見当たりませんが、フロントタイヤが消耗し交換時期をむかえています。

と、ここで一つ他のお車と違う点があり、ジュリアには当社管理車輛のなかでも唯一と言えるランフラットタイヤが装着されています。

ジュリアの管理車輛はこちらのお車一台のみとなっており、必然的に今回初めてのランフラットタイヤの交換となりました。

ランフラットタイヤと言えばタイヤがパンクし空気圧が減った状態でも一定の距離を走行が出来るタイヤとなるのですが、構造的に空気圧がゼロでも走行できるようにサイドウォールが強く設計されています。

入荷したタイヤを見てみると確かに普通のタイヤに比べ重量も重く、サイドウォールが明らかに分厚くなっています。

普段からタイヤ交換の際には無理をするとホイールに傷をつける恐れもあり慎重に作業を行うのですが、特に今回はサイドウォールが分厚く固いという事もあり、いつも以上に緊張感を高めて作業を行います。

タイヤの空気を抜きタイヤのビードを落としていくことから始めるのですが、サイドウォールが通常のタイヤより固く簡単にはいかず、ビード落としを何度もかけなおしながら落としていくこととなりました。

ですが一か所外れてくればその後は通常のタイヤと同様にビードも落ちていき次の工程に進むことが出来ました。

ホイールをチェンジャーに咥えさせる際にもタイヤチェンジャーの助けを借り、ホイールを上部から押してあげることで固いサイドウォールでも問題なくセット出来ます。

続けてタイヤレバーをタイヤのホイールの間に入れ分解していきます。

この時が一番ホイールに傷を付けやすい工程となるのですが、慎重に力を加えていくと意外とすんなり外れてきてくれて一安心。

最終タイヤを外す際もタイヤチェンジャーのサポート機能を使う事でとても簡単にはがす事が出来ました。

タイヤが剥がす事が出来たらあとは普段のタイヤ交換と同様にホイールのビード部に残ったタイヤの汚れを落としキレイにしてから新たなタイヤを組んでいきます。

タイヤも組む際も剥がす際と同様にチェンジャーのサポートを借りることで通常のタイヤと同様に組むことが出来ました。

タイヤのサイドウォールにある黄色いマークをしっかりとエアバルブ位置に合わせ組付けます。

ちなみにこの黄色いマークはタイヤの一番軽い箇所を示しており、ホイールの中でも重量物であるエアバルブの位置に合わせる事でホイールバランスをとりやすいように考えられています。ですがどのタイヤにも記入されているわけではなく、当社で多く使わせていただくミシュランタイヤにはこのマークは存在しません。

タイヤが組めてしまえばあとは窒素ガスを充填し。

ホイールバランスをとれば交換完了です。

交換作業前はどれだけ苦労させられるかと構えて作業にかかりましたが、結果としてはスムーズに交換を行うことができ一安心です。

導入から10年以上経過したタイヤチェンジャーですが、ランフラットタイヤ対応タイヤチェンジャーとして導入され、その機能を駆使して組み替えを行う事で簡単に交換を行えました。

今回の交換に限らず昨今の車の多くに取り付けられている、扁平率が低くサイドウォールが薄いうえに古く硬化し硬くなったタイヤを剥がす際などにも今回のようなサポート箇所の助けを借りながら組み替えを行う事で無事にタイヤ交換を行う事が出来ています。

改めて工具の大切さを感じたタイヤ交換作業となりました。

 

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