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工場通信

ミシュラン・パイロット・スポーツ4S でのタイヤ交換作業あれこれ

19インチから始まるサイズ設定のミシュラン・パイロット・スポーツ4S なかなか組む機会に恵まれず
今回ようやく初の組み付けとなりました。

乗って感じるインプレも大切なのですが、組む際に分かる事がいろいろとあるので、そちらも興味深いのです。

まずはタイヤのラベルから
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そもそも19インチというサイズが、当社の取り扱い車種では少数派なのです。

タイヤとしての位置付けや、パターン・性格 などパイロットスポーツ4と肩を並べるポジションとは
思っていますが、さていかがなものでしょう。

タイヤの知識として意外に知られていないのが、組むと見えない裏側!
裏?なんか意味あるの?ってなりますよね。
ここに、タイヤメーカーの力の入れ込み具合が出るのです。

スポーツ4Sの裏側は?
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ツルツルピカピカです。
これ、パイロット・スーパー・スポーツの時に見た光景と同じです。
非常に仕立ての良い、裏側です。
余分なリブが無い為、サイズの割にタイヤが軽いのも特徴です。
余分なゴムを使わずして、高い剛性を誇っている証です。

一般的なタイヤの内面は
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これはパイロット・スポーツ4のものです。
ただ大きいから4Sと呼ぶのでは無さそうです。

組心地も良い感じです。
40扁平なので、ちょっと固いかな?っと思いきや意外に楽に組めます。
サイドウォールのしなやかさが成せる事です。

組み付け後のエアーチャージは、タイヤの喜ぶおいしいエアーを充填します。
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生の空気は絶対に入れません!
コンプレッサで集めただけのエアーは
「あ~喉渇いた!」と言って水たまりの水を飲むようなもの。
不純物が多く含まれています。
その中でも一番やっかいなのが、大気中に含まれる水分です。

湿度の高い気候の時には、エアー配管内に驚くほどの水分が混入します。
これが知らぬうちにタイヤに入ると。。。
結構エグい事になるのですよ。
それはそれは恐ろしいバイブレーションを、転がっているときに発しますから。

なので、窒素ガスを基本としています。
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完全乾燥させ、窒素のみを取り出し、別タンクに蓄えます。

最近は、タイヤに入れる空気にもうひとつのフィルターを通しています。
世の中、いろいろな商品があり、面白いです。
先ほどのエアーチャージの画像をよく見ると、エアゲージの手前に何か付いていますよね。

これが、ビックリするくらい良いのです。
当社でタイヤ管理を任せて頂いている方のタイヤには、すべてこれらが無料で封入されています。

意外と知られていない事ですが、窒素も、さらに良くする空気も、無料なんです。

バランサでもタイヤの良さが分かりました。
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すごく綺麗に回転します。
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うねりが発生しないです。
タイヤが丸く綺麗に回ります。

ここまで綺麗に回るタイヤは、スーパースポーツ以来久々に見ました。

丸く回るタイヤは、珍しいというのもおかしな話ですけどね。
出来の良いタイヤは回転が綺麗です。

車両への取り付けは、現在のスタッドレスホイールを外しての付け替えとなります。
ところが、ここで問題が。。
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ホイールボルトは外れていますが、ホイールがハブに固着していて外れません。
何とか外せましたが、ハブの錆汚れが強烈です。
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当社でメンテナンスを行っている車両の場合、これは絶対にあり得ない事ですが、
今回はそうで無いケースであった為、このようになっていました。

タイヤがいくら綺麗に回っても、取り付け面が荒れていては本来の性能は発揮できません。
と、いうわけで清掃・防錆を行います。
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ピカピカになるまで磨き込み
その後防錆です。
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これでハブとホイールが綺麗に密着します。
次の履き替え時に、固着している事もないでしょう。

お客様は、固着していたことも、次回スムーズに外せることもおそらく気付かない事だと
思いますが、こういう当たり前の事を当たり前に、当社では日常的に行っています。

パイロット・スポーツ4Sの乗り心地、エアーの良さ、転がり感の気持ちよさ、きっと堪能して頂ける事でしょう。