ツインエアーのクラッチ交換

連日、クラッチの作業や、重整備を順番に行っています。
順番待ちとなっているお客様方、もうしばらくお待ち下さい。

先日のアバルトに引き続き、ツインエアーのクラッチ交換です。
RIMG2472

バンパーを外し、フレーム・足廻りの分解・ミッションの取り外しを行います。
RIMG2473 RIMG2474
デュアロジックですので、クラッチ操作はアクチュエータ任せです。
クラッチカバーは、随分と痛んでしました。
ベアリングに接触するセンター部分は、磨耗で擦り減っています。

ベアリングも非常に悪かったです。
RIMG2475 RIMG2476

クラッチディスクの新旧比較です。
RIMG2481 RIMG2482
取り外したディスク:6.34mm
新品のディスク:7.55mm
1.2mmの差でした。
交換のタイミングとしては適正ですね。
実用上、滑りは出ていません。
ですが、時折半クラ操作に不安を覚えるフィーリングになっていました。

外したトランスミッションは綺麗に洗浄します。
RIMG2484 RIMG2483
マスキングなどを施し、水の浸入を防ぎ、高圧洗浄を行います。

気持ちの良い輝きを取り戻しました。
RIMG2485

各部の組み付け後は、テスタによる複数項目のリセットを行い、アクチュエータの
学習も行います。
交換部品の点数にもよりますが、その点数に合わせて初期化する内容も変わってきます。

デュアロジックの場合、半クラの位置は機械任せです。
500の場合は、設定項目にクラッチのグリップポイントの調整という項目がありますので
そちらも設定を行います。
クラッチの状態に合わせた、適正な半クラ位置を自動調整により最適化します。

その他にも、ECU内では過去のシフト操作回数や、エラー回数、ありとあらゆる数値を
記憶している為、それらの数値も必要に応じてリセットします。

フィアット500のクラッチ交換は、このところご相談・ご依頼の多い作業の1つです。
分解点数の多い作業の為、同時に施工する事で、その後の維持費節約に貢献できる
箇所も存在します。

また、バージョンアップ要素を盛り込む事も可能ですので、まだまだこの先も乗りたい!
という思いのお客様は、消耗品の交換と、カズタマイズを盛り込む事も可能です。

ご相談お待ちしています。

関連記事