エンジンの始動性が悪い..時がある

クランキング一発で気持ちよくエンジンが目覚めない(始動しない)時があるという症状を持つ ルーテシア3RS の故障探求を行っています。
*始動性が悪い
とは言うものの、まったく掛かる気配が無いという事ではなく、2度目のクランキングでは始動します。
しかしながら始動したとしても、なんとなく弱々しい掛かり方であるのも気になります。
始動しないならば、点火信号を上手く拾えてない事も考えられます。
しかしながらそういう状況ではない事と、燻ぶったような始動時の状況を加味すると「燃料圧力の低下」を疑うのが有力です。
そういう意味で、インジェクタノズルの確認を第一に行う流れとなりました。
ASNUインジェクタクリーナを使い、ノズルの噴霧パターン・リークテストなど一連の点検作業を進めます。
以下の画像は、リークテスト施工時(圧力をノズルに与えて噴霧開閉は停止状態)のノズル先端の様子。

仮に、リークがある場合はこの際に先端のホールから、ジワリとテスト液がにじみ出てくる。
テスト結果は、全数異常なし。
噴霧量の乱れも無く、インジェクタノズルの性能としてはとても優秀であります。

そして超音波バスタブでのクリーニングも施工。

超音波が発生するバスタブ内部で、3種類のノズル開閉パルスを駆動させます。
それにより、ノズル先端からクリーニング液が逆流しノズル内部を洗浄するという仕組みです。
逆流すると、ノズルの入り口からはテスト液とクリーニング液が混じることから、白濁した液が流れ出ます。
施工中は、何とも言えない音が鳴り響いています。
超音波とノズル開閉に伴う電磁サウンドですね。
ここまで施行して理解できるのは 圧力低下の原因はノズルでは無い と言う事です。
ノズルをリフレッシュする事に意味がありますので、割り切って作業を進めます。

↑仕上がったインジェクタノズル
続いて確認したいのはコチラ。
燃料の圧力です。先程は、燃料圧力が低下している可能性を匂わせました。
燃料ポンプが実際にどの程度の圧力を生んでいるのかを燃圧計で確認しています。

↑キー オンで勢いよく指針が上昇します。正常。
↓その後、直ぐに圧力が低下します。問題有り。

針の動きを見た方が分かり易いので、動画に残しました。
キーONで3bar付近まで圧力が上昇。
その後直ぐに圧力が低下。
エンジン始動と合わせて圧力が上昇。
停止と合わせて直ぐに圧力が低下。
赤文字で記した箇所がよろしくないポイントです。
正しくは、その後も圧力を維持。これが正解です。
燃料ポンプの圧力保持機能が低下していると予想します。
ポンプ交換が必要となりそうです。
お客様と打ち合わせを行います。
Written by Hashimoto

