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工場通信

クラシックミニのメンテナンスを行っています

2018/11/09 | 何気ない作業風景

12ヶ月点検で入庫していた1000ccミニのアッパーアームをリビルトしました。
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クラシックミニは既に生産終了となっているのはご存じの通り。
最も新しくても2000年、最も旧いモデルは1959年
41年もの間生産された、数ある車種の中でも長寿車両トップクラスです。

キャブレターモデルからインジェクションまでが存在し、エアコンの有無
簡素な内装から豪華な内装と、多種多様なモデルが存在しています。

なのですが、サスペンションの基本構造は1959年の生産開始当初から
ラストモデルに至るまで、ほぼ同じ構造なのです。

ですから現代の車とは異なり、定期的にグリスを注油すべき場所であったり
定期調整が必要な箇所があったりと、気遣うべきポイントが無数に存在しています。

今回作業を行った箇所は、フロントサスペンションのアッパーアーム、
その中に組まれているシャフトとベアリングの交換です。

軸方向のガタが確認出来たため、内部を分解してみると、思った以上に
劣化が進行していました。
小物トレーの中の細い物体、これはニードルベアリングが内部で崩壊
していた残物です。
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シャフトの錆び・段付き消耗も確認出来ます。
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アッパーアームからベアリングを抜き取ると、2個のベアリングのうち
ひとつはニードルが崩壊しています。
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定期的にグリスを注すのですが、29年前の車両ですので、何が起きても
不思議ではありませんね。

新たに組み付ける新品部品の綺麗なこと。
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気持ちよく、スムーズに動いてくれそうです。

アッパーアームにベアリングを圧入します。
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ラバーコーン(ゴムの塊のサスペンション)の下側に備わるナックルジョイント
を支持するナイロン製のカップ、ここは加重集中箇所の為、外したら交換です。
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そこに納まるナックルジョイント。
IMG_1743
汚れと錆びを除去し、再生しました。

こういう作業、正直手間は掛かります。
今の当社の作業の流れで考えると、時間の流れ方が変わる作業ですので多くを
引き受けるのは体制として不可能なのですが、古くからのお客様の車両に
限って、現在は整備を行っています。