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工場通信

アルファスパイダー916 に見る、アースについての考え

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車検整備で作業を行っていた916スパイダーV6です。

一通りの作業を終えましたので、お客様への納車となります。

ちょっと面白い事がありまして。
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GTV・スパイダーのエンジンフードは、超大型部品ですので軽量化の為に純正品が樹脂製です。
そりゃこれだけの大物がスチールだったとしたら、ボンネットダンパーがへたって、整備中に食われたらエライ事です。
樹脂製で有っても食われたらエライ事でしょうけど。

そんな事はどうでも良くて、注目するのはココ!
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ボンネットロックの付近にはアースケーブルが存在します。

しかも、その行き先はすぐ側のボンネットサイレンサーにボルト留めです。

これが何を意味するか、ピンときたあなたは、なかなかのマニアですね。
カーマニアと言うよりも、そんな一言では完結出来ないディープなマニアですよ。

しかもコレ、オカルトとかそんなんじゃなく、純正ですから。
ちなみに、電気的にアースが必要な場所(プラス・マイナス)ではありません。

こういう一面を見ると、90年代後半から2000年前半あたりの車造りってなんて贅沢なんだろう、と思わずにはいられません。
しかも、造り手側も楽しんで車を造ってる感が滲み出ています。

V6エンジン搭載アルファには、こちらのアースも超重要です。
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エンジンECUボディに対してのアースです。
ECU本体が非常に小さく、負担のかかる設計である事が見て分かります。
ECU本体は、大抵の場合ボディアースを必要としているのですが、インマニにマウントされているのです。
インマニ自体は、エンジンに直接固定されているわけでは無く、フロートマウントな為浮いています。
間にはラバー素材が挟まれている為、アースがとれていません。

なので、インマニには純正でアースがひかれてはいるものの、それだけでは明らかに頼りないのです。

ここを舐めてかかると、ECUがクラッシュします。

ちなみに、当社での管理させて頂いているV6系のアルファはECUクラッシュ歴ゼロです。
巷では何年か前にクラッシュブームがあった様ですが、その波は到達しませんでした。

車の整備は、何時の時代も基本が大切だと、改めて確認できる瞬間だったりします。