ルーテシア3RS ABA-RF4C リフレッシュメンテナンス
ノーマルの良さを活かして徹底整備-2


施工内容がてんこ盛りのルーテシア3RS(RF4C)です。まずは、タイミングベルトの交換をスタートしました。ここはいつも通りに作業を進めて行きます。未交換車輌かと思いきや、一度交換済であった様です。カムシャフトプーリ・クランクスプロケットに、合いマークの白ペンキによるマーキングが残っていました。

SessAアルミクランクプーリも取り付けて作業を進めます。オレンジ色が目を引くプーリーは、装着後には全く見えなくなります。が、軽量化による恩恵は色濃く残りますので体で感じてその存在感のご確認をお願いします。

エンジンマウントの交換です。こちらは、タイミングベルトの交換時に取り外すエンジンのメインマウントです。エンジン本体の重量を受け止める重要な役割です。

取り外したマウントと、新品のマウントではやはり潰れ具合の違いが歴然ですね。新品は、背筋をピンっと伸ばしたかの様にシャキッとしています。マウント内部には、微振動吸収の為にオイルが充填されていまして、マウントからオイル漏れを起こすと、エンジン始動を車体側へ伝えやすくなります。
少し金額の張る部品ですが、適正な交換時期を見極めて新調する事でエンジンの振動低減に繋がり快適性が高まります。

以下2点は、ルーテシアでは定番の交換部品です。クーラントタンクと、サーモスタットです。タンクは樹脂製故に、経年劣化による水漏れ防止の為の交換を。サーモスタットは、エンジンの温度管理を担う大切な役割です。
F4エンジンにおける、温度管理はもうひとつ重要な役割があります。
エンジンECUのプログラム上、水温が規定温度に達していないとレブリミット時の回転数を下げます。
流石、ルノースポール!と納得させられる制御だと思いません?エンジンが完全暖機状態にならなければ、最高回転数に達しないという制御です。サーモスタットの不具合は、開かなくなればオーバーヒートに繋がり、早く開き過ぎているとオーバークールになります。
ですので、オーバークール状態ではレブリミットが下がってしまいます。定期的な管理で、ベストコンディションを保ちたいですね。

順調に作業が進んでいます。

Written by Hashimoto

関連記事