丈夫がウリのディーゼルエンジンにも弱点があった
ディーゼルエンジンを搭載するプジョー・シトロエンですが、そこにも弱点はありました。
チャージランプの点灯により、駆け込み入庫をしたプジョー508のトラブル事例です。
チャージランプの点灯症状もある事と、走行距離が20万キロオーバーという事もあり、きっとオルタネータがトラブルの原因だろうと思いエンジンルームを確認したところなんとドライブベルトが無くなっている事が発覚。
そう、ベルトが飛び、オルタネータを回さなくなっていました。
そりゃ、チャージランプも点灯します。
通常であれば、オルタネータが回らなければパワステが効かなくなるのですが、普通にパワステが作動していることもあり、ベルト飛びではないだろうと思った次第です。
今回のトラブル、主たる原因はこの2か所にありました。
オルタネータベルトにテンションを掛けるテンショナ2種の機能が損失しています。
一般的には、ベルト1本に対してテンショナはひとつなのですが、このエンジンの場合はテンショナは2つ存在します。
両方のテンショナで、均等にベルトに張力を掛ける構造でした。
なので、ベルトを掛けて、張る際は2つのテンショナを操作する必要があります。
変わった構造ですが、これも強靭な耐久性を叶うべく果たされた任務からのダブルテンショナという事でしょう。
ベルトを正常な状態に戻し、その後はエラー合戦の始まりです。
機械的に正常に戻ったとしても電機システムがそれを認めてくれないという事ですね。
この後は、テスタを駆使し、効率的にエラーの消去とキャリブレーションを行い、作業が完了します。
一筋縄にはいかないですね~!
Written by Hashimoto