電気の通電性は何より大切だと思い知る
と言うオマケが付いてきたエアコン修理
エアコンが効かず、対象箇所の修理を進めるのは106S16 前記モデル。
エキパンに、ペレットが詰まっていたのを見つけたのは前回までの流れです。
今回は、エキパン清掃~配管洗浄+ペレットの排出原因のレシーバの交換を行います。
配管洗浄・レシーバ交換などを進める際に、ふと気になり「ここも見ておこうか」位の気持ちで点検を行う事にしました。
その場所は、ヘッドライト裏側の24Pの集中コネクタ。
コネクタの凝結を外して、内部端子を確認すると3つの端子に酸化現象が起きている事が分かりました。
きっと何かに影響しているはず。そんな思いで端子のクリーニングを行います。
1対のコネクタの酸化端子のクリーニングを終え、電気通信の改善が良い結果を出す事に期待し組み付けを行います。
各部を組み上げ、エアコンガスをチャージ。
配管の温度がドンドン下がる事を確認し、エアコンシステムの機能改善に確かな手ごたえを持ちました。
室内からは、冷たい風が吹き出します。
と、同時にこれまで悩んでいたクーリングファンの作動に改善の兆しを確認しました。
暫く前から、低速のファンが作動せず、水温が上がった状態から高速ファンが作動するという症状を抱えていました。
打開策として、別回路のファンコントローラを後付し、水温上昇の対策を行っていたのが今回の106。
エアコン作動に合わせて、低速ファンが作動し、エアコンオフでも水温の上昇に合わせて低速側が作動しました。
端子クリーニングが役目を果たしたと実感します。
何気なく確認した箇所に通電の妨げがあり、その部分がファン回路であり、エアコンの機能改善以上に嬉しい結果をもたらしました。
何気なく、静かに進行するのが電気のトラブルです。
年数経過を経た車両には、通り一辺倒な部品交換以外に大切なことがある。と、改めて再認識しました。
電気が大切という事は、十重に承知のうえでしたがより一層にその思いが強まります。
トラブルが起きる前に、普段から一手間を掛け、環境を整えて行きたいと思う、今回の整備結果でした。
Written by Hashimoto