異音の原因はここにあったか
分解して理解できるトラブル案件


異音の原因はここにあったか。分解して理解できるトラブル案件

エンジン始動時に聞こえる、なんとも評価しずらい微妙な異音。
リフトアップして確認するも、どこから発しているのかは特定できず。
今回、車検作業の為にお預かりをさせて頂く、ルーテシア3 1.6L AT の点検作業で気になった異音の原因を紐解きます。

音の種別と、音の周期はエンジン回転に比例していそうである事と、発生個所は回転ベルト付近から発していそうである事。
今回は、タイミングベルトの交換時期である為、作業を進めながら原因を探る事としました。

作業開始と同時に、音の原因に繋がりそうな箇所を見つけます。

補器ベルトを回すためのクランクプーリ~タイミングベルトカバーの隙間に損傷を受けた傷が出来ていました。


ベルトカバーの樹脂部が、がっつりと削れているのが分かります。

こうなると、原因はクランクプーリで確定です。
ルーテシア3RSほどではありませんが、大型ダンパーを備える重たいプーリです。

形状は2リッターモデルと似てますが、6山ベルトと7山ベルトの違いがあり、プーリの太さが異なります。
クランク軸の形状も異なるため、RSモデルを流用する事は不可能です。
ダンパー部が経年劣化で軸のズレが生じ、回転時に横振れを起こしていた。という事になります。

OEMとなりますが、ダンパーの方式が異なる製品に変更します。
それにより、重量を半分に抑える事ができそうです。

↑純正プーリー(2.1キロ)

↓OEMプーリー(1.1キロ)

原因が明確で、一安心です。
この手のトラブルは、答えが見つからないと不安が残るものです。
さらには、今回のトラブルは進行が進む事で最悪のケースはベルトカバーが割れ、それがタイミングベルトにかみ込み、エンジンを壊す。という事につながりかねません。
交換後は、静かにエンジンが回転し、軽くなったプーリの恩恵か、気持ちエンジンが軽やかに回転している様に感じました。
引き続き、作業を進めます。
Written by Hashimoto