20年以上を経過し新たな劣化を見せる106

2000年前後に生産・販売された、コンパクトハッチの代名詞 106&SAXO の新たなトラブルを発見
生産開始~販売と同時に整備に携わり、2026年の現世も継続的に整備を行う106。
この車に発する、新たな劣化箇所を見つけました。
その箇所は、次の画像の中央部に位置する「ステアリングラック」付近に発生しています。

室内でステアリング操作を行い、その動きの量に対して、実際稼働するタイヤの角度変化が小さい事。
そして、その際にステアリングラックのメカニカル部に不要な動き(ガタ)が生じることを現した動画です。
さらには、そのラックの不具合発生個所を手で持ち上げると。
ボルトはしっかりと締まっているにも関わらず、固定されておらず上方向に抜けてきます。
なかなか衝撃的な状況に至っていました。

取り外したのは、ラックに並列装着されるアシスト装置(パワーシリンダ)です。
これは、ステアリング操作に軽さを生み出すアシスト装置であります。
末端に備わるブッシュが欠落し、大穴が空いているのが確認できます。


こちらは、その反対側の同じ部品です。ブッシュがしっかり存在します。
この修理の為に用意したのは、リペア用のブッシュです。

早速組み換えを行います。


抜き取りも圧入も、同じ治具で行うことが出来ます。

復旧後は、余分な動きがなくなり、本来のかじ取り装置の機能を取り戻しました。
20年以上が経過すると、痒いところのパーツについて、純正部品は生産終了。
ここから必要なのに!と歯痒い気持ちになることは多々あります。
策を練りながら、常日頃から整備に取り組んでいます。
(工場通信でご紹介している特殊作業や関連部品につきましては、現在一般販売および個別対応は行っておりません。ご理解いただけますと幸いです。)
Written by Hashimoto

