ランチャ イプシロンのADAS調整
国内では正規販売されていない、イタリアンデザインのシャープなスタイリングが印象的なランチア・イプシロン。今回は、各部点検整備とあわせて、安全走行を支える先進運転支援システム(ADAS)の診断・調整を行わせていただきます。
対象となる機能は、アクティブセーフティブレーキ、アダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシストの3つです。これらを正確に作動させるため、フロントガラスに装着された「センシングカメラ」の調整作業を実施いたしました。
まず、基本となる4輪アライメントの点検・調整を行い、これに伴う車両中心線(スラストライン)の変更に合わせて、ADASのキャリブレーション(校正)を施工。作業にはMAHLE製のデジタルADASを使用し、車両専用ターゲットに向けて規定の操作を行う「スタティック(静的)カメラキャリブレーション」にて正確に調整を完了、続けてバンパー内のレーダーモジュールの調整に移ります。



フロントバンパー内に装着されたミリ波レーダーの調整に入ります。

新型車両の為、フロントバンパーを外してレーダーモジュールの型式を確認、どの様な作業が必要か確認します。イプシロンと同じプラットホーム使用のステランティス車の中でも物理的な調整を必要としない車両も有りますが、今回のイプシロンはのレーダーモジュールは、物理的な本体装着角度の調整が大切と思われます。

以前、レーダーモジュールの装着不備による調整作業で非常に苦労した経験があります。幾つもの想定される調整方法を考えており今回の作業に役立てます。上下方向の調整はスムーズ出来ますが、左右方向の角度をいかに正確に出すかが今回のキーポイントでした。



ここで、バンパーを装着したままアクセスできるカスタム作業用ツールが大活躍し、狙い通りに正確な調整を実現できました。過去の経験を糧に、一段上の作業ができたと実感しています。



車両中心線を基準として車両の脇に側線を引き、側線に対して分度器を設置、レーダーモジュールのからのレーザートレースを直角状態になる様に調整します。


ここで、バンパーを装着したままアクセスできるカスタム作業用ツールが大活躍し、狙い通りに正確な調整を実現できました。過去の経験を糧に、一段上の作業ができたと実感しています。




正確なレーダーモジュールの取付け調整を完成させ実走行を行い、ダイナミック(動的)レーダーキャリブレーションを行います。実走行の条件にも寄りますが、今回の様な取付調整が的確に行えた場合は、スムーズなキャリブレーション作業が完了出来きました。
本体の角度は一定内で無いと正確なレーダーキャリブレーションが出来ない様です。全ての作業に大変時間を要しましたが、事前準備が功を奏して円滑に結果に持ち込みむ事が出来ました。

