プジョー406 D9 クーペ
フロントブレーキローター交換&リヤキャリパー固着対策

プジョー406 D9 クーペのブレーキメンテナンスを行います。
今回の作業では、フロントブレーキのディスクローターをはじめ、リヤキャリパーの状態も確認。
長い年月を経た車両だけに、単純な部品交換だけではなく、各部の状態を確認しながら作業を進めます。
まずは交換前のフロントブレーキです。

ディスクローターはかなり摩耗が進んでいます。
段差が激しく生じ、使用可能厚みの限界を超えていました。

ブレーキローターはパッドとの摩擦によって少しずつ摩耗していく部品です。
今回はパッド&ロータが長年の使用によって大きく摩耗しており、リフレッシュが必要な状態でした。
新しいディスクローターを組み付け、フロントブレーキのリファインを進めます。

続いてリヤブレーキへと移ります。
キャリパーを分解して状態を確認すると、スライドピンが固着していました。


固着したスライドピンは簡単には抜けず、抜き取り作業にも難航しました。
↑こちらが固着していたスライドピンです。
隣にある正常なスライドピンと比較すると、その状態の違いが分かります。

キャリパーのスライドピンは、ブレーキキャリパーが適切に動くために重要な部分です。
ここが固着してしまうと、キャリパー本来の動きが妨げられ、ブレーキパッドの当たり方や摩耗状態にも影響する可能性があります。
今回のように、外から見ただけでは分かりにくい部分にも経年による劣化が進んでいることがあります。
そこで各部を分解し、洗浄・仕上げを行います。

キャリパー本体は鉄製ということもあり、新品同様に美しく復元することは簡単ではありません。
それでも、分解した各パーツを一つずつ洗浄し、できる限り状態を整えて組み直します。
ブレーキは「止まる」という車にとって最も重要な役割を担う部分。
406クーペのように年数を重ねた車両では、ディスクローターやパッドといった消耗品だけでなく、キャリパーの作動状態やスライド機構など、普段は目にすることのない部分まで確認することが大切です。
今回の作業では、フロントブレーキの摩耗したディスクローターをリフレッシュするとともに、リヤキャリパーも分解・洗浄。
406クーペがこれからも安心して走り続けられるよう、ブレーキシステムを一つずつ整えていきました。
古い車だから仕方がない、ではなく、今の状態を確認し、必要なところに手を入れていく。
そうすることで、これからも不安を感じず、楽しみながら乗り続けることができます。
いつも思う事ですが、車の整備は何か問題が起きている方が「オモシロイ」という事。
今回で言えば「おっ?固着してるのか。」「ならば部品交換で解消ではなく復元させてやろうじゃないか。」と言った具合に駆け引きを楽しんでおります。
Written by Hashimoto

