急にエアコンが効かなくなった その原因は
ルーテシア3RS エアコントラブル

突如エアコンが効かなくなったという内容の修理としてルーテシア3RSをお預かりしています。
エアコンが正常に作動しないため点検を進めたところ、原因として判明したのがエアコンコンプレッサーのマグネットクラッチ部分の断線でした。
フロント周りを分解して、エアコンコンプレッサー周辺を確認していきます。

エアコンのコンプレッサーには、エンジンの動力を必要な時だけ伝えるためのマグネットクラッチが組み込まれています。
今回問題となったのは、そのマグネットクラッチ部分。取り外した部品を確認すると、クラッチ、プーリー、コイルなど、それぞれの構成部品が確認できます。
ここで問題になるのが部品供給です。今回のケースでは、故障したマグネットクラッチ部分だけを純正部品として取り寄せることができませんでした。
通常ならコンプレッサー本体での交換を検討するところですが、それでは必要以上に修理費用が大きくなってしまいます。

部品がASSY供給されていないからといって、すぐに大きな部品交換へ進むのではなく、実際にどこが壊れているのかを確認し、必要な部分だけを交換・修理できないかを検討します。今回はマグネットクラッチの不具合に絞って対応することで、コンプレッサー本体まで交換することなく修理を進めることができました。
これは単純に「安く直す」という話ではありません。コンプレッサー本体に問題がないのであれば、正常な部分まで一式交換する必要はありません。車両の状態と故障箇所を見極めたうえで、修理方法を選択することが重要です。

マグネットクラッチの断線に対して必要な部分の交換作業を行い、エアコンを正常に作動させることができました。
今回のように、純正では必要な部分だけの部品供給がなくても、故障箇所を正確に切り分けることで修理方法の選択肢が広がるケースがあります。
そして、ついでにこちらの作業も行います。
軽量クランクプーリへの交換です。純正のダンパー付きプーリは経年劣化により疲労が溜まり、ブレを生じます。
せっかくの2リッターNAエンジンに、回転アンバランスが生じる為、気持ちよさが半減します。

回転バランスに優れた、軽量・ダイレクトプーリへの変更により、エンジン性能を開花させF4エンジンの良いところを引き立たせます。
何かの修理を行いながら、プラスアルファの要素を盛り込む。
得意とする作業です。
Written by Hashimoto

