戦闘力アップ!アバルト・ファインチューニング・スタート


工場最奥 に位置する重整備 作業場にセットされたアバルト695は、ここから本格作業のスタートです。
アバルトに乗るのが楽しくなり、操る楽しさを堪能できる、ファインチューニングを行います。

私の大好きなメカニカルLSD 今回はCUSCO製をセットします。
CUSCOのLSDは、昔から馴染みがあります。
その昔は、プジョー106用 LSDをCUSCO 製で作成していたこともあり、オーバーホール~仕様変更など多く手掛けていました。

そんな経緯があるので、こうやって本体を見ていると、手慣れた構造が随所に見えて安心します。

FFに組む、ワンウェイLSDによるトリッキーな動きが好きです。

アバルトのミッションを降ろす際、私はこんな感じで施工しています。
下から2本の支えをあてがい、バランスを調整しながら角度を整えます。
ドライブシャフトは抜き取るだけで、車体側に残します。

こういう作業は、正解が無く、その時の流行りがあるので日々変化する作業かと思います。

降ろしたミッションは分解作業台に設置し、分解に備えます。
この作業台も、3機を使いまわしています。
ミッションジャッキに設置する事もあれば、今回のエンジンスタンドに設置する事も。
エンジンジャッキに固定したミッションを乗せている土台は、企画~制作を行ったオリジナル品であります。

自動車整備の作業は、今在るものを有効に使い、アイデアと融合させる事で効率を上げるという事もあります。
道が一つではない事が、ある意味楽しさですね。
真横を向ける事も可能です。
こうなる事で、5足ギヤのロックナットの緩め・締め の施工性がバク上がりします。

こちらがその、5足ギヤのロックナットです。
緩み防止の為、締め付け後にロックタブを潰します。

今回の作業で気になったのは、ギヤを固定するナットの片側が緩んでいたことです。
大きな力を必要とせず、スルっと回転しようとしましたので驚きました。
ロックタブのおかけで、脱落しなかったと言えます。

現況把握を行いながら、分解作業を進めます。

前期・後期の違いで、ミッションの構造が異なるのも特徴の一つ。
後期型の方が、効率的にミッションが構成されていて分解作業が少し円滑に進みます。

この後は、ギヤ機構を取り外しLSDの組付けを行います。
Written by Hashimoto