過去イチの劣化か!?

今回は、国内ではとても珍しいフィアット500L ディーゼルターボの車検整備の様子をご紹介します。
車検のお預かりの際、オーナー様からこんなご相談をいただきました。
「走行中にクラッチの操作時に変な音がする。これってクラッチの不具合?」
「クラッチから異音や振動がする」と聞くと、真っ先にクラッチメカニズムやレリーズベアリングなどの駆動系を疑ってしまいますよね。
オーナー様も「クラッチが悪いのかも…」と不安を抱えていらっしゃいました。
オーナー様も「クラッチが悪いのかも…」と不安を抱えていらっしゃいました。
しかし、実際にリフトアップして下廻りを点検してみると、原因はクラッチ本体ではなく、まったく別の場所にありました。


原因は「エンジントルクロッド」の大幅な劣化です。
点検を進めていくと、エンジンを支える重要パーツである「エンジントルクロッド(エンジンマウント)」が、想像を絶するレベルで劣化していることが判明しました。
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メガネレンチで軽く力をかけるだけで、エンジンが前後にグラグラと大きく揺れてしまう状態…。

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ゴムマウントの中心部は完全にちぎれ、分離してしまっていました。

これだけマウントが劣化していれば、アクセルON/OFFの挙動やシフトチェンジのショックをまったく吸収できず、エンジンが暴れてしまいます。
その振動や異音がボディを伝い、オーナー様が「クラッチの異常」と感じるほどの違和感や不快な音を引き起こしていたのです。
その振動や異音がボディを伝い、オーナー様が「クラッチの異常」と感じるほどの違和感や不快な音を引き起こしていたのです。

「クラッチの調子が悪い気がする…」とご不安だったオーナー様も、原因がはっきり分かって一安心。
今回はこの劣化したエンジントルクロッドを新品へと交換し、エンジンの不快な揺れを制御する様になりました。
試運転を行ってみると、見違えるほどスムーズになり、アクセルを踏んだ時の嫌な揺れや異音もすっかり解消しています。
試運転を行ってみると、見違えるほどスムーズになり、アクセルを踏んだ時の嫌な揺れや異音もすっかり解消しています。
「こんなところのブッシュが切れるなんて!」と驚かれるかもしれませんが、輸入車、特に出力の太いディーゼルターボモデルでは、エンジンマウントやトルクロッドにかかる負担も大きく、経年劣化でこういったトラブルが起こることがあります。
「最近、シフト周りや足元から変な振動や音がする…」「気のせいかな?」と感じる異音や違和感がありましたら、要注意です。
Written by Hashimoto


