ブレーキ性能のチューニング効果大!
リヴァーレの作業を進めています。
フロントセクションにおける作業が一段落し、リフトの場所を変え続いてはリヤセクションの作業に着手。
前後共にブレーキパッドの残量が少なく、なおかつディスクロータの消耗も進んでいました。
今回の作業を機に、ブレーキ系統についてファインチューニングを含めた作業としてリファインを進めています。
フロントブレーキは既に施行済でして、純正のドリルドロータを社外品のスリッドロータに変更し、自社ブランドの低ダストパッドへと組み替えを行いました。
リヤブレーキは、アップグレードを兼ねて自社オリジナルの「ビッグロータキット・スリッド」を用いる事に。
純正比で外径が40mmのサイズアップを実現するコンバージョンキットです。
大径化に伴い、ブレーキキャリパを20mm程、外側へオフセットします。
今回は、サスペンションメンテナンスも同時進行で進めています。
アバルトのリヤディスクロータを外す際、誰もが一度は「え!?」となる摩訶不思議な構造(ブラケットの固定ボルトが外せない)に直面します。
足廻り同時施行で、アライメントの施行を前提であれば、ハブキャリアを固定する裏側4本のナットを外してブラケットとロータを装着したままアッセンブリを取り外して、その後にストレス無く分解する事が可能。今回の作業では、その様な手順で組み替えを行いました。ボルトを切断したり、削る必要が無いのでスムーズです。
裏側からオフセットブラケットを仮当てした様子。
分解する際にボルトが抜けないと言う事は、オフセットブラケットを固定する際も同様の事が起きます。
キャリアが半分外れていれば、隙間が出来るのでそのストレスも無くなります。
直径40mmの差は、視覚的にも効果的。
制動点を外側にセットする事により、ブレーキ制動力の向上が見込めます。
FFレイアウトのアバルトは、フロント制動力が強く前のめり気味になりがちですが、大径化により「リヤも制動している」事が5感に伝わります。
リヤサス廻りの組み替え・トーションビーム一帯の美化も行い、車全体が整ってきました!
この後は車高の測定・必要に応じて調整の施行・アライメント・フロント廻りの組付け・MCBのセットアップと作業が続きます。
仕上がりが楽しみです。
Written by Hashimoto