ミトにB8+アイバッハ 王道のセットアップ
アルファロメオ ミトQVのサスペンションセットアップのご依頼です。
前回の点検の際に、足回りの劣化をご指摘~リファインをご案内させて頂き、1カ月半の充電期間を経て再度お預かりをさせて頂きました。
今現在、入庫が多く台当たりの作業量も多く、点検の際に見つかる消耗箇所を「ついでに施工する」事が難しい状況となっています。
お客様にとっては、この機会に完了しておきたい。という思いは十分に理解しています。
重複するお預かり~長引く作業期間・この繰り返しは1週間でお返し出来る車が2週間に及び、結果的に悪循環となる為に仕切り直しをさせて頂く事が増えました。
ですので、この先の車検・点検での予約を検討されている常連様方においては、出来れば事前のご相談と打ち合わせ、不具合が有る場合はその件を、前もってお知らせ頂けますと
お預かり後の流れがスムーズに進行できますので、ご協力をお願いいたします。
また、常連様のお車において、車検期日の2カ月以上前からのご相談をお願いいたします。
(車検案内のDMが届く前に、ご相談を頂けますと予約の獲得はご希望に添えると思います。)
「再入庫をご依頼した車輛については、最優先で進める努力をしています。」
これまでは純正のショックアブソーバに、アイバッハ製のローダウンスプリングを組み合わせていた車両です。
この組み合わせは、早期にダンパーを痛める主たる原因ですので、弊社ではご案内をしていません。
5万キロ台の少ない走行距離のミトですが、ダンパーからはオイルが多量に漏れ出していて、機能を損なっていました。
段差をいなす事は出来ず、小さなうねりでもフワフワとした乗り物酔いを誘発しそうな乗り味でした。
今回は、ビルシュタインのB8(ショートストローク)ダンパーを使用し、これまで使ってきたアイバッハとのマッチングを考慮しました。
組み合わせるスプリングはリユース品です。
ダンパーの全長(ストローク量)が異なります。
純正(ノーマル)ダンパーは標準の車高で使用する事を想定して設計されていますから、そこにローダウンスプリングを組み合わせるとストローク域が合わずに
本来の仕事を果たせなくなります。結果、早目に損傷します。
リヤショックアブソーバは、アバルト&チンクの様に短いダンパーでは無く、ストローク量が多く余裕のある設計です。
ルーテシア3RSと同じ感じです。
アッパーの固定位置が、タイヤハウスの一番上側に、マウントを介して取り付けられています。
ルーテシアでは、リヤハッチを開けた室内でショックのトップを固定します。
他車種流用のブーツとバンプラバー。
アルファ用よりも、高耐久かつ、良い仕事をします。
車両側に組付け。
QVは、DNAスイッチ操作と連動してダンパーの硬さが補正される事が特徴です。
ですので、OEM品に組み替える場合はその機能を無くすことになるので、キャンセルを行う必要あり。
コネクタを外すだけでは、メーター内にチェックランプが点灯します。
4輪分のキャンセラセットも完了。
サスペンションテストを行い、組付けたダンパーの機能が正常である事を確認し、アライメント作業へと移ります。
Written by Hashimoto