ライトウェイトプーリはF4エンジンを覚醒させる


タイミングベルトの作業進行中である、F4エンジン搭載 ルーテシア3RSです。
F4エンジンとは、ルノーの誇る2リッターNA 内燃機関であり、クリオ2の頃から使用される長期熟成の最終形です。
170馬力台から202馬力までスープアップされている裏には、ルノースポールの本気度を随所に感じる事ができる素晴らしいエンジンであります。

これまで使用してきたベルトを見てみると、深く大きなヒビ割れは無く、細かな無数の亀裂が全体に及んでいます。
経過期間が長期化する事で、深刻なヒビ割れに及ぶことがありますが、このレベルでの交換は最も安心なタイミングだと思います。

インテークカム角度のズレが気になったので、両側のスプロケットを取り外してSSTに沿った適正位置での組み付けを施行します。

ダイヤルゲージ 0 の位置がピストントップであるのに対して、カムポジションを合わせるとピストン位置が変わりました。
SSTがうまく勘合するかどうかは、タイミングの適正を判断する材料になりますが、カム位置を正した際のピストン位置の把握も同様です。

インテークカム側には可変バルブタイミング機構をコントロールする 可変プーリが備わります。
この部分の制御は、VVT+油圧制御によるソレノイドバルブにより行われます。

ベルト・テンショナ・ポンプ・ガスケット類・そして軽量クランクプーリを織り交ぜての組み替え作業の施工です。


F4エンジンに、当プーリを組まれた方より多大な賞賛を頂く事が多いです。
軽量プーリーが凄いと言うわけでも無く、純正プーリが非常に重たい。と言う事が、その効果を裏付ける一番の理由ですね。
下から上まで、とても気持ち良く回り、F4エンジンの特性を上手く活かす。そんな変化を味わえます。


このときの施工が最も効率的であるのが、樹脂の燃料ラインを耐圧ラバーのゴムホースに変更する作業。
意外と窮屈な設計ですので、開放的に施工出来る事でセイフティワイヤも合わせて確実な施工が実現します。

タイベルが換わる事による安心感に、アップグレードとしてのライトウェイトプーリが合わさる事で、定期交換作業の中身も濃くなります。
何かのついでに、楽しみをプラス。
その手のご相談はお任せください!

Written by Hashimoto

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