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工場通信

RANAULT KANGOO(ルノー カングー) ここは絶対に交換しておきたい箇所です

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12カ月点検と合わせてタイミングベルトの交換を行うデカングーです。10万キロを迎え、2度目のベルト交換となります。

カングーの場合、タイミングベルト交換の際にインマニを外す必要はないのですが、ある部品を交換しておきたくて今回はマニホールドを外します。
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ある部品とは、スロットルボディとインマニをつなぐ気密保持パッキンでした。
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こちらのOリングですね。
なぜ交換するのか?ですが、このようにOリングのみでスロットルの気密を保っている例は少なく、それだけに気密保持の重役を担っているという事になります。
大抵の場合、スロットルはフランジ形状となりガスケットを介して4本のボルトで締め付けられています。その場合、経年劣化により2次空気を混入し始めることはまずありませんがリングシールはめ込み式の場合、シールリングの劣化から来る痩せにより、気密が甘くなりエアー混入が考えられます。

エンジンのECUは、あらゆる情報を元にエンジンを最善の燃焼状態に導く為に補正を繰り返し行いますから、多少のエアー混入は補正により何事も無かったかのように処理できます。なのですが、そういった混合気補正を長期的に行うことで、ふとした瞬間に何らかの原因で条件が変わった際のリカバリーがうまく出来ず、不調に陥るのは十分に可能性としてありえるのです。

今回のシール交換は、特にそういった不安要素を感じる気配はありませんでしたが、予防の意味で交換です。

シールがどの程度、経年変化をとげているかは、測定すればよく分かります。
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外したリングの線径は約2.8mm
新品の場合、プラス1mmの3.8mmです。
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見た目の変化では分かりづらいですが、良く見るとリング形状がマルではなく角断面になっている箇所もあります。

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スロットルボディーとマニホールドの勘合箇所へのはめ込み具合は大きく変わります。

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エアクリーナケース側のリングシールはこれまた極太なリングシールです。

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ベルト周りの組み替えも終え、エンジン始動直前まできました。

この後、テスタによりエンジンECUとの通信で燃調補正のリセットを行います。

Written by Hashimoto