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工場通信

カーボンクリーニングの真髄ここにあり!

2013/07/24 | カーボンクリーニング

当社のイチオシメンテナンス「ステージ3リフレッシュメンテナンス」には、カーボンクリーニング作業が含まれています。

施工後のお客様からのインプレッションで、調子が良くなった!や燃費が良くなった!といった嬉しいお言葉を頂いています当作業ですが、カーボンクリーニングを施工する事でエンジンの内部はどうなるのか?あんまり眼にする光景では無いと思います。
でも、気になる所ですよね。
本日は、このカーボンクリーニングの作業に、どの程度の効果があるのか?を分析しましょう。

まずは、カーボンクリーニング機器接続~作業中の排気ガス測定などをご覧下さい。

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カーボンクリーニングを行っている車両は、お客様のジュリエッタです。
新車から1年が経過した車両ですが、定期施工する事で、長期に渡り良い結果をお約束できる作業ですから、まだまだ距離の少ない車両ですが、施工のご依頼を頂きました。

当社で行うカーボンクリーニングは、車輌側の燃料を使用せず、専用の機械が燃料ポンプの役割をし、その機械に入れる専用液でエンジンのアイドリング始動を続けます。アイドリング燃費の良い車の場合、この作業が延々と続くこともあります。アイドリング状態で、じっくりと行う、実はこれが当社の作業のウリとしている部分です。アイドリングでも十分に効果を発揮します。
作業中に、排気ガス濃度を測定してみました。

CO:0.04%
HC:0.8ppm

ほぼ、完全燃焼していますね。
カーボンクリーニング中に、モクモクと煙を上げ、さらにエンジン回転まで上げるケースもあるようですが、あの煙の中には何が含まれているのでしょうね?気になります。モクモクと煙が上がるという事は、排気ガスに含まれる成分も良くないはずです。
エンジンが吸い込んだ成分を完全に燃焼し、それでいてカーボンが落ちる。これが理想的ではないでしょうか?
ここまでが、新型車へのカーボンクリーンの薦めと、作業方式の話です。

引き続いて、同じ作業を終えたプジョー106s16のシリンダヘッドを開け、カーボンがどの様に変化したかを見ていきましょう。

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かなり早送りしましたが、既にヘッドは降りています。
ピストントップに付着したカーボンが、カサカサでは無い点にご注目下さい。
しかも、このカーボン、ウエスで拭き取れるのです。
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こんなカーボンなら 嫌らしさも半減です。
いつもなら、ウォータジャケットとオイルラインを目張りし、掃除機を片手にカリカリと削り取り、時間を掛けて掃除するのですが、あっという間に綺麗に仕上がります。カリカリやらずとも、ごらんの通りピカピカです。
カーボンクリーンにより、カーボンを軟化させ、その後の走行過程において、少しづつエンジン内部を綺麗にしていく効果が望めます。
カチカチにこびりついたカーボンは放っておいても簡単には除去できません。
悪質なカーボンがどの様な状態なのかは、過去の記事をご覧下さい。

156JTSの作業-1
156JTSの作業-2
プントHGTの作業
どれもこれも完全にこびりついていますね。掃除はどれも大変でした。

続いて、シリンダヘッド側はどうでしょうか。
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こちらも、ブロック側に同じくカーボンが明らかに軟化しています。
同じようにウエスで拭ってみると...
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これまた、カリカリやらずにここまで綺麗になりました。

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バルブ類の状態をチェックします。
さすがにエキゾーストバルブはカーボンがこびりついています。
インテークバルブは非常に綺麗でした。

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ハイドロリックバルブリフタです。この部品が、カムシャフトに押され、各バルブの開閉を行っています。
側面に開いた小さな穴は、オイル通路です。ここにオイルが入り、油圧によりバルブクリアランスが常に適正に保たれるという仕組みです。
オイル管理が悪いと、オイルの出入りが妨げられ、異音の発生や、不調を誘発します。

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全ての部品を分解し、特殊洗剤と、高圧洗浄によりパーツはここまで綺麗にする事が可能です。
この後、シリンダヘッドは各部機械加工のため、ボーリング屋さんへと旅立ちます。

ここまで、読んで頂いた方で気になる点が出てきた方いませんか?

ヘッドのオーバーホールするんだったら、カーボンクリーンやらずに、そのまま分解すれば・・・?

ですよね!

お答えしましょう。
今回の106s16は、オイル漏れ修理の為にシリンダヘッドを分解し、ついでにオーバーホールを行う事にしました。
ヘッド(腰上)がきっちりと組みあがると、過走行の車輌の場合、確実にブロック(腰下)に負担が掛かるようになります。バルブの密閉が実現し、圧縮が保たれるからです。
そこに、今回は手をつけない腰下周りに存在する重要部品 ピストン及びピストンリングにカチカチのカーボンが固着しているとなると、リングに掛かる負担はこれまで以上のものになります。
分解前に行ったカーボンクリーニングには、ピストンリング周囲のカーボンも軟化させる効果があるのです。それにより、ピストンリングの収縮の動きがスムーズになり、元気になった腰上を組み合わせても過大な負荷が及ぶ事を防ぎます。
一口にカーボンクリーニングと言っても、考え方・施工する側の発想の転換次第では、その作業に求める内容も変わってくるのですね。
定期的なカーボンクリーニング これを心がけていきましょう

余談ですが、ピストントップ周囲を潤滑する最も効果的な方法。。。それはSessA PowerLube+を定期的に注入する事です。
この製品は、出力向上を目指した商品と思いきや、ブレンドされた成分には潤滑効果の望める素材も入っています。
ですから、インジェクタノズルから燃料と共に噴射する事で、本来は潤滑不可能な燃焼室内部の潤滑を促進する効果もあるのです。
そして、洗浄効果、完全燃焼 あらゆる要素が重なり出力向上となるわけです。
ラテン車の整備・維持に関する事は何でもご相談下さい。