マイナートラブル2種のリカバリー


自走不可では無いものの、日常の使用に支障を来すマイナートラブルを完治する為、フィアット500をお預かりさせて頂いています。

マイナートラブルケース 一つ目は「ドアを外から開けられない」事。
この症状は、伺う事が増えてきた症例のひとつ。

原因は、開閉機構のメカニズムのちょっとした欠損が引き金です。
アウターハンドルに繋がる2本の細い金属の棒は、ドアロックと開閉を操作します。

2本のうちの一つ。開閉を操作する金属棒が外れています。

白色の小さな樹脂部品が、劣化により割れています。これにより、棒をはめ込んだ際の保持力が欠けた為に抜け落ちたものと思われます。

樹脂部品の交換により、正常機能を取り戻しました。

マイナートラブルケース 二つ目は「ワイパーがたまに動かない」事。
この症例は年に数回、ご相談を頂く案件です。

電子部品が稀に作動不良を起こす場合、大抵は電気の巡りに問題があるケースが多いです。

間違い探し的なこの2枚の画像。
金属の端子を指先に保持しています。
これが、ワイパーモータのアース回路。

電子基板から、アース端子が抜け落ちています。



抜けおちているのですが、稀に通電する事もある為、常時動かないわけでは無い。
この手の症状が電子部品の特性上難しい事。

基盤のハンダを修正し、修理が完了します。


ドア裏を開けた際に、視界に入ったのが標準スピーカの劣化です。
これでは良い音は出ませんね。

私は、オーディオや室内電装(ナビ・オーディオ・ドラレコ)などの作業ご依頼を極力避けております。
理由は、携わる事で主たる業務に差し支える事。
メインとして行う作業に力を注ぐ為、ソフトな仕事は出来る限り受けぬ様にしています。
もう少し、人手があればこの手の作業にも尽くす体制は整うのですが今の弊社にはとても遠い話です。

なんとかしないと、いけないですね~!
先ずはメカニックの増員、これを実現させたい今日この頃です。

Written by Hashimoto

関連記事