アルミラジエタのセットアップ
車検整備でお預かりをさせて頂いているランチアデルタ 16V はラジエタからの水漏れを見つけました。
ラジエタの交換が必要になる内容ですが、困った事にOEMの純正相当品が市場から姿を消しています。
数年前は入手可能であったOEM品ですが、世界的に品薄の模様。
ラジエタ交換に伴い、必要となる個所を分解します。
フロントバンパーの取り外しから始まり、オイルクーラーとクーラーコンデンサを取り外します。
エアコンコンデンサからガス漏れを起こした経緯があり、その際にガス漏れ箇所は切除しています。
それに合わせて専用のエアコン配管を作成し、バイパス回路を作成しました。
レシーバーは交換済み。そこに接続される配管も新規作成を行った物を装着しています。
その後も、コンプレッサ交換に合わせて配管作成を行った経緯があります。
その時の記事はコチラ。
ラジエタ向かって左側に水漏れの痕跡が確認できます。
薄青色に染まり、圧力派生時にリークする様です。
滅多に見る事の出来ないエリアです。
当デルタのお客様とはかれこれ長いお付き合いをさせて頂いています。
始まりは10万キロを越えたあたりで、エンジンオーバーホールなどの作業からであったと記憶しています。
取り外したラジエタと、これから装着するアルミラジエタ。
デルタのメンテナンスで有名な、コルソマルケさんの商品です。
アルミラジエタを使用する機会はこれまでにほぼ皆無でしたので、ファンの移植やセット時のスペースの問題など不安を感じています。
現代の車の様に、この場所にピタッと取付を行う。という造りでは無く、汎用パーツを考えながら取り付ける事を行うのがセオリーです。
ですので、全く異なるラジエタに変更する場合はファンのセット位置関係を測定しながら移植する必要があります。
思っていた以上に出来が良く、苦労を強いられることなく組み換えは完了します。
サイズ感・寸法共にとても良いラジエタでした。
もう少し苦労するかと思いきや、流石は国内企画品。エアコン付のデルタに問題なくセットが可能です。
この後は分解パーツの組み付け復旧~ガスチャージとクーラントチャージを行います。
Written by Hashimoto