エアコンが効かない..時がある
猛暑は効かず・朝晩は効く
点検整備でのお預かりをさせて頂いている、ルーテシア3(RSでは無くATモデル)のお客様より、エアコンの作動不良についてご相談を頂いていました。
一連の作業を終え、最後の完成検査の際にお伺いしていた症状が発生しました。
このところ、外気温度が一気に上昇した事が症状発生につながったと考えられます。
この手の季節柄についての車の不具合に向き合う際、いつも思うのは以下の点です。
夏場に点検・車検を迎える車輛の場合、私たちはエアコンの効き具合を点検する機会に恵まれます。
反対に、冬場が車検時期の車の場合、夏場のエアコンの効き具合に問題は無いのか。ということ。
今回の症例も、たまたま夏に点検を行うから症状を確認できただけで、冬場なら到底症状には遭遇できないはず。
そうなると、エアコンの不具合に悩む方はいつその相談をされるのでしょう。
常時効かないならまだしも、稀に効かないとなるとご相談のタイミングを逃している方多いのではないでしょうか。
あてはまる方、ご相談下さいね。
話は戻り、今回の症状について触れて行きたいと思います。
冒頭画像は、症状が発生している際のエアコン配管の温度を、サーモグラフィを使用して撮影したものです。
以下の画像は、サーモグラフィで撮影した場所の、本来の配置状態を撮影したもの。
エアコンの低圧・高圧それぞれの配管が行き交う場所です。
エアコンシステムは、高圧配管は熱くなる。低圧配管は結露するくらいに冷える。これが正解。
ところが、サーモグラフィに映る最も温度の低い個所は高圧配管であります。
これが今回のトラブル探究の解決の糸口でした。
本来では無い作動状況を確認し、対策としての部品を手配します。
純正部品は生産終了となった事が分かった為、OEMでの海外パーツを手配する流れとなりました。
部品待ちとなりますが、比較的に早い段階でパーツが到着すると予想できます。
真夏の前に、対処が出来そうで良かったです。
Written by Hashimoto