ハイスペック・ダンパーで得る質感の高い乗り心地


アバルト595にハイスペックダンパーのセットアップをご依頼いただきました。
先日お届けしました「2台のアバルトの制動力を制す」は、こちらのアバルトを含みます。

ブレンボキャリパを装着しているアバルトは、ディスクローターに種類があります。
今回の車両は中期頃の車輛であり、標準装着品が2ピースローターであることが特徴的です。
2ピースは、贅沢な構造でして言ってみれば高級品です。
特徴のひとつに、重量が挙げられます。外周のディスクはスチールですがセンターベルはアルミ製であるため軽いです。

今回は、前後のローターを新調し、フロントは1ピース化・リヤは大径化・パッドは前後ともに低ダスト化を図ります。

ブレーキの作業には意図があり、それらをサラッとご説明。
◇フロントローター: 2ピース→1ピーススリッド・・・コストパフォーマンス重視の選択
◇リヤローター :大径ローター・・・制動力バランスの向上
◇低ダストパッド:ロングライフ・低攻撃性
長持ちかつ、コントロール性能に優れた弊社一押しの組み合わせとしてご提案をさせて頂きました。
(交換後の2ピースローターは洗浄し、お客様にお返しします。)

弊社のショックアブソーバについて、制作をエナペタル社に依頼しています。
古くからのクルマ好きの方なら「通称:エナペ」のダンパーだね。と直ぐにご理解をいただける程、キング・オブ・ショックアブソーバの代名詞です。
セッティングは、共同開発。何度かのリセッティングを経て現在に至ります。

倒立ダンパー採用(46ピストン)・分解可能構造とすることで、今後のメンテナンスを可能とする安心設計です。
セッティング変更~オーバーホールまで国内で施工ができる事と、制作者に直接の依頼ができる事、これらの点を含めて信頼をおけるブランドであると言えます。

ニューダンパーに、ニューブレーキ。美しく組み上がりました。

リヤセクションの組み換えも完了。
キャリパオフセットによる、ブレーキディスクの大径化により制動点を外側に移動。
それにより、不足がちなリヤブレーキの制動力を向上し「脱カックンブレーキ」を果たします。

リヤダンパーの組み換え~スプリングアジャスタのセット&スプリングの組み換えを完了。
車高の上げ下げは、ある程度の自由度を持たせていますので、クローズド&オープンルーフの違いによる仕上がりの差を補正する事を可能とします。

フロントで約10mmのダウン・リヤはフロントに合わせて仕上げることが多いですが、10~25mm位の間での調整が可能です。
ケツ上がりでは無く、水平を意識した仕上げを心掛けます。

この後はサステスト・車高の補正・ヘッドライト調整・アライメント と、仕上げ作業を進めます。
Written by Hashimoto

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