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工場通信

アルファロメオ V6 タイミングベルトの交換

芸術品の域とも言える、アルファロメオのV6エンジンのタイミングベルト交換は、長く乗る間には
必ず必要となる作業ですね。
分解行程が多いのが難点ですが、それもある意味このエンジンを整備するうえで必要不可欠な事です。
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主要部品を並べてみました。
カムロックツールをセットする必要がある為、ここまでの分解が必要となるのです。
ボルトの数も非常に多いです。
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それでも、一つ一つの部品が美しいのは、この頃のエンジンならではの成せる業ですね。
今のエンジンは目に見える部分の殆んどが樹脂パーツですから、美しいエンジンと呼べる
最後の逸品ですね。
官能的なエンジンは見た目も美しく仕立てるのは、やはりイタリアならではです。

特に皆さんが惚れる箇所はここですよね。
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美しくカーブしたインテークパイプと、alfa Romeo V6 24V の文字が並ぶカバーやマニホールドです。

インマニにマウントされる小さな箱、これがエンジンのコンピューターです。
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たったこれだけの大きさでコントロールされているのです。
FIAT500の1.2Lもこのサイズです。
147やその他のエンジンにも使用されています。

このコンピュータ、実は弱点がありまして、内部構造を見るとよくわかるのですが、
不意のトラブルを防ぐ為にも確実な取り付けが必要な部品です。
特にV6は要注意です。
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カムシャフトを直接固定する、ロックツールです。
3.2LのV6は、カムシャフトプロフィールの問題から、SSTのみでバルブタイミングを
保持する事が不可能な為、SSTを外した後に、再度点検・調整が必要となります。
SSTは、本来の位置を保持するという考えよりも、作業中にカムシャフトが動かない様に
する為のツールと考えています。
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作業前の試運転で気付いたのは、水温計の針の不安定さでした。
信号待ちでは水温が90°程まで上がりますが、走行が始まるとすぐに水温が下がります。
真冬ですと、ヒータの効きにも影響が出てきます。
調べてみると、サーモスタットが閉じていませんでした。
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アッパーホースの取り付けられる箇所に照明を入れると、締まりきっていない事がよく分かります。

アッパーホースを閉めこむホースバンドが新車装着の物であった為、未交換と判断出来ます。
ウォータポンプを交換するため、LLCも交換しますので、この機会に交換しておきます。
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維持費のかかるエンジンですが、完調なV6は非常に気持ちの良いフィーリングを体感出来ます。
永く大切に乗られる方のお車の整備、お任せ下さい。