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工場通信

ヒストリックカーのメンテナンスのひとこま

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車検整備でお預かり中のヒーリー・スーパー・スプライトです。オースチンヒーリー・スプライトMK1をそのままリプロダクションした個体でして、本家から名前の使用承諾を得た再生産車両ですので、復刻版と言える車種なのです。
オリジナルのヒーレーをこのコンディションまで仕上げる事を考えると、想像を絶する苦労を伴いますが、製造年式が新しいだけに非常に安心してクラシックスポーツを楽しめる、良い個体です。

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車検整備の一環で、エンジンの点火系統をBOSCH エンジンアナライザで診断するのですが、その際に気になるのが3番シリンダのミスファイアです。
実際の走行において、支障を感じるレベルの不具合ではありませんが、それを早期発見するのがアナログオシロスコープの素晴らしさです。

オシロスコープ画面に表示されているのが、4気筒分それぞれの点火2次波形です。
点火順序は1-3-4-2 です。再下段の波形が1番シリンダで、その上は3番となります。
スロットルを急に開けた際に、スパークライン(オシロに向かって左側の波形)が乱れるのが確認出来ます。
これは、スパークプラグの点火状況を現すもので、正常な場合は負荷を掛けた際に横方向に長く伸びます。

走行中に感じる違和感は無いのですが、オシロスコープにごまかしはききませんね。

スパークプラグの状態を確認します。

向かって左のプラグが3番に装着されていた物です。
プラグテスタで一目瞭然です。火花の色が、理想的な青色では無く、赤みを帯びた色になっています。中心電極での点火では無く、碍子部分で漏れるように点火しています。

プラグの清掃後、改めて確認を行いました。

綺麗に点火するようになりました。

現代の車には診断テスタを用いての点検を行いますが、旧い車にもテスタを用います。