アルファ ミト はカーボンクリーニング作業の施工です


アルファロメオ・ミトはリフレッシュメンテナンスの施工です。
遠方より年に一度車両をお預かりさせて頂き、その時のプランに沿ってメンテナンスのご依頼を頂いています。

今回の施工メニューは
ステージ3メンテナンスの施工
SessAロワアームブッシュへの交換
4輪トータルアライメントの施工
点火系統の強化
といった内容で作業を進めて行きます。

まずは施工前のエンジンコンディションを確認すべく、ダイナモによる点検作業を行いました。

カーボンクリーニング用の機械を接続し、エンジン内部の洗浄作業を行います。
当社で施工するカーボンクリーニング作業は、短時間除去を狙うものでは無く、持久戦的にゆっくりと軟化させながら洗浄作業を行っています。そのために車両の燃料供給を停止しクリーニング機械より供給される専用液にてアイドリング始動を続けながら、カーボンをじっくりと軟化させていくものです。

これにより、インジェクタより噴射された洗浄液は先ずインテークバルブをめがけて噴霧洗浄を行います。空気と混じることで混合気となり燃焼室へと入り込みますのでピストントップとピストンリングの隙間までその効果が及びます。リング付近の洗浄を行えるという事は、ピストンリングの「スティック現象」を低減させる効果が生まれます。スティック現象とはリングが汚れにより固着し自由に動けなくなる事でシリンダ壁面に傷を負わせることです。また、オイルリング付近については、オイルを燃焼室内に入れないことが主たる役割のリングですから、オイル戻し穴が洗浄され、燃焼室内へのオイル混入を防止する役割もあります。

ステージ3メンテナンスには、エンジンのエアフィルターの交換もしくは洗浄・給油という作業も含みますので状況に合わせて作業を行います。今回についてはBMC製の純正リプレイスメントが装着されていました。繰り返し洗浄を行える製品ですので、洗剤で洗い流します。その後は日陰での乾燥後に専用オイルを塗布します


全ての油脂類を交換し、クーラントラインの洗浄そして、入れ替えも行います。エンジンオイルについてはフラッシング作業も行うため2度の交換を行います。

ステージ3メンテナンスの施工後には、作業後のエンジンが正常に回るかを確認すべく仕上げのダイナモ測定を行います。


しっかりと変化を体感出来る違いを残せました。

カーボンクリーニングは2万キロを目安に施工する事で、エンジン内部を綺麗に保つ事が可能です。
快適なエンジン環境の為にも、定期的な施工をお勧めしています。

Written by Hashimoto

関連記事