MCB検証第2弾 デモカー124スパイダー


約3週間の期間を経て、当社のデモカー124がアイシン精機より帰還しました。
アバルト500/フィアット500に継いでは企画第二弾となる MCB®(モーションコントロールビーム)の124スパイダー用の開発を行っていました。

今回、アイシン精機内にて124での装着検証の結果合計4本のMCB® が装着され、戻ってきました。
アバルト595の際はバンパー内部への装着を行っているため、その姿を装着後に確認するのは分解を伴いましたが、今回は異なります。
エンジンルームを開けてニヤリとする仕上がりです。

ストラットタワーからバルクヘッドに向けて、2本のMCB® が存在感を放ちます。
ストラットタワーバー(当社のデモカーは社外品)と並行し、並ぶその姿は非常に凄みを感じます。
純正のタワーバー装着車両にも取付が出来る様に設計されています。

この他にもフロントバンパー内部にも装着されていました。

それと、トランク内部ダンパーハウジングにも備わります。

早速試乗検証を行ってみました。

アバルト595の際にもMCB® の効果には驚かされましたが、124もしかりです。
2台共に当社デモカーですので、足廻りには自信のある仕上がりですが、その素性を更に活かし上質な乗り味に変化していました。

まずは装着状態でのドライブを行い、その効果を体感し、その後に全てを取り外しての同条件でのドライブで感じるのは
「一度味わうと無しに戻れない」 事です。
改めて取付を行い、テストを行うとやはりとても質感高く、締まった乗り味に。

当社のオリジナルダンパーを含むサスペンションは、雑味を感じさせないフィーリングですが、MCB® 有りと無しでは、高次元で雑味を抑制している事がよく分かります。

締まっているのに、硬くない。ダンパーやスプリングの味付けだけでは再現し得ない結果がMCB® には詰まっています。

一通り試運転を重ね感じるのは、ボディはサスペンションの一部であると。
モノコックボディはそれ自体に強度がある様に設計されていますが、路面からの入力に対して力の逃げは必ず生じます。その逃げをリジッドに硬めるのでは無く、必要なレベルの逃げ場を確保しつつ逃がしすぎない事で得られる上質な質感は、新時代のサスペンションチューニングと呼ぶに相応しい。そう感じ取りました。

有りと無しが直ぐに分かると言う点も、MCB®の面白いところでして、今日は助手席にもスタッフを乗せて試運転を行っているのですが、隣に乗る人もその乗り味の違いに驚く場面が多々ありました。

さあ、面白い事になってきましたよ。

アバルト595用は市販製品化の進行中です。
MCB® 開発告知にアンテナ感度を高め、乞うご期待下さい。

Written by Hashimoto

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