DS3パフォーマンス・本来の性能を取り戻すメンテナンス


リフレッシュメメンテナンスの作業を行っているのは、先日カーボンクリーングや水回りの整備を施工したDS3パフォーマンスです。国内で台数限定の展開で販売されたシリーズ最強のDS3は、最高出力208馬力を誇るハイパワーモデル。専用サスペンションによる味付け、更にはホイールのみのサイズ変更では無く、リヤトレッドはリヤハブの付け根の部分から専用部品によるワイドトレッド化が図られているのは通のみぞ知る点です。トルセンLSDによる武装も含め、カーメーカーが造り出すバランスの優れたチューニングマシンに仕上がっている魅力的な1台です。カーメーカーの考えるチューニングには無駄が無く、個人的にはそういう秘めた部分を探るのが大好きだったりもします。この車に余計なチューニングを施すと、はっきり言ってバランス台無しな個体になってしまうので、手の入れ方はとても大切。

走行距離を重ねるうちに、エンジンの出力は緩やかに低下し、鋭さを失っていくものです。そういった要素をメンテナンスで復活させることはとても大切な事でして、やみくもなブーストアップを推奨しない、当社らしいメンテナンスプランをご提案させて頂いています。
ブーストアップすれば速くなるのは当然。でも、だれでも出来る事。ポン付けサブコンやロムの書き換えはお金を出せばだれでも同じことが出来てしまう便利な世の中です。そういった事が主流の世の中で、頑なに「本来の性能発揮」という点に重点を置いているのが当社の設定するメンテナンスメニューです。
クルマに合ったメンテナンス、細部まで細かく点検をし、流れ作業では無い、丁寧な作業には自信があります。

語り始めると長くなるので前置きはこの辺で。

走行距離は6万キロ台に差し掛かり、新車時の軽快なエンジンフィーリングを失い始める時期です。エンジン内部の汚れの蓄積や、バルブタイミングの狂い・タイミングチェーンの伸び、細かな事が積み重なる事でエンジン性能は緩やかに低下します。


今回は、何の問題も感じない状態でありながら、タイミングチェーンのメンテナンスを行いました。それでも、インテークカムシャフトには2°ほどの遅れ側にズレが生じていました。オーバーラップ角が少なくなる方向へのズレですので、ノーマルカムシャフト基準で考えた場合はエンジン出力低下の方向とも言えます。エンジンチューニングパーツの中のハイカムとは、大抵の場合がリフト量の増大と作用角度の増加を狙い、その結果オーバーラップ角が大きくなります。体積効率のアップを狙うためですね。

ノーマルの性能を維持するうえで、ノーマルのバルブ開閉タイミングをしっかりと調整するのは大切ですので、この様な作業は侮れません。


チェーンテンショナの点検と、チェーンの伸びを確認する事も大切です。


整備意識の高いお客様ですので、カムカバー内部は非常に美しい状態でした。
オイル管理一つで、この内部状態は大きく異なってきます。エンジンオイルは3000キロを境に著しく性能低下を始めます。性能低下したオイルは汚れ沈着しやすく、黒ずんだ汚れをアルミパーツの内壁に固着し始めます。
サービスマニュアル通りのオイル交換では無く、しっかりと自己管理でのオイル交換サイクルを心がけましょう。

引き続き作業を進めます。

Written by Hashimoto

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