TWINGO2 RSサーモスタットの交換
作業には若干のコツが必要です


タイミングベルトの交換作業を終えたTWINGO2は、サーモスタットの予防交換を行います。1.6DOHCのルノーエンジンに採用されるサーモスタットは樹脂製の一体型構造が多く、水漏れを未然に防ぐという意味と、オイルラインと冷却ラインが繋がってしまわない為の予防も含めてアッセンブリ交換を行います。

サーモスタットを取り外した、シリンダヘッドの側面です。沢山の穴が確認出来ます。これらはクーリング用の水の流れる箇所と、潤滑用のオイルの流れる箇所です。これらをサーモスタットのハウジングシールで密閉しています。


上画像:車両から外したサーモスタット本体
下画像:新たに取り付ける新品のサーモスタット本体
ラバーガスケットがはめ込まれています。経年劣化により、水の流れとオイルの流れが合流してしまうと、結構大変な事になります。

作業中はオイルホールの小さな穴から微量のオイルが滴り続けますので、車両を斜めに保持しての作業を行います。(そうすることでオイルの偏りを防げます)

ちょっとしたコツですが、この様に施工するのとしないのでは、作業性と確実性が大きく変わります。

取り外したサーモスタットの外側には、既にオイル漏れによる影響を確認出来ました。内部の漏れでは無くて良かったです。

今回はステージ3メンテナンスも同時に行っていますので、エンジン性能の全体の変化も出ていそうで試運転が楽しみです。
少しお時間を要しましたが、週末にはお返し出来そうです。

Written by Hashimoto

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