ブレーキキャリパのオーバーホール2台分
中古車販売車両の作業-3


現在進行中の販売車両の106の作業を進めています。丁度タイミング良く別の106もブレーキキャリパーのオーバーホールを施工する事になりましたので、1度に合わせて2台分を同時施工します。この様な作業を行う際は、同じパーツを同じように仕上げるのですが、注意が必要です。ノーマルブレーキキャリパは、モータースポーツへの使用により「キャリパが開く」症状が現れます。開いたキャリパーはローターに対してのパッドの当りが不均一になります。ブレーキペダルのタッチにも変化が出てきます。今回はモータースポーツにも使用した経歴のある部品を同時に施工しています。部品が入れ替わったりすると大変ですので、識別用にマークを刻印しています。

作業中は、部品を混在させながら洗浄・塗装・組み付けを行います。


トレント洗浄により、荒い汚れをざっくりと洗浄します。ブレーキパーツの汚れは簡単に除去する事は難しいので、手作業でこびり付いた汚れを除去する事も必要です。

マスキング~簡易塗装を施し、キャリパーシール及びダストブーツを組付けます。スライド摺動箇所が有る場合は、対象となる箇所の動きをスムーズに改善しながらの組み付けを行います。

一連の作業を終え、2台分のブレーキキャリパの組み立てが完了です。106のキャリパーシールや、付随する一連の部品は比較的簡単に入手する事が出来ます。年数経過を経たブレーキパーツは、メンテナンスが必要で有る場合が多いです。ピストンシールの硬化は、ピストンの動きを鈍足にし、オイル漏れを誘発します。ブレーキ性能維持の為、適正な時期に適正なメンテナンスを行いましょう。

引き続き作業を進めます。

Written by Hashimoto

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