リフター&ベルランゴ を真面目にLEDヘッドライトコンバージョン


このところの急激な増加数に驚いています。

リフター&ベルランゴを見ない日が無い様になってきたと思いません?
自分の生活範囲がそうなのか、どこでもそうなのかは分かりませんがとにかくこのところの2車種の増え方は強烈です。
先日なんて、学校行事で駐車場に停めた際にはリフターもベルランゴも同敷地内に停まっていました。カングーに会う確率を上回るこの急成長にはビックリです。

フレンチファミリカーの世代交代ですね。

リフターやベルランゴにお乗りの皆様は、暗い純正ヘッドライトについてどの様に対処しているのでしょうか。

今時ハロゲンヘッドランプが標準装備ですので、大きな車体の割にライト光量が少なく夜道が淋しい。。そんな気がします。

最近では、HIDへのコンバージョンよりもLEDが主流ですのでカーショップで購入したLEDバルブを装着されているのでしょうか。

ちなみに、この2車種はHIDを正常点灯させることはできません。
LEDは、点灯方式の都合上、正常点灯しているかのように見えるだけです。
キツイ言い方ですが、これが現実です。

なぜなら。。ライトの電源がPWM方式だからです。ラテン車ではフィアット500ツインエアーから始まったこの方式が、最近では色々な車にも採用されています。
断続的に電源のオン・オフを繰り返し、省電力化を図る為ですね。ハロゲンバルブを点灯させるには差し支えないのですが、HIDの場合はフラッシュか不点灯を、LEDの場合は減光するという事に繋がります。

当社のリフターも、ハロゲンバルブ車ですので穏やかな光を灯していました。

PWMを通常電源に変換できれば良いわけで、ツインエアー時代から得意とする分野です。
現在の電源供給を確認するところから始めます。

興味深い状況を記録できました。

エンジンを始動する前のライト点灯時は、通常電源が供給されています。エンジン始動の数秒後にはPWM制御がスタートします。

早い話がこの制御を変換出来れば良いという事です。
ツインエアーの時は「SessA HID PLUS+」としていた製品ですが、今回はベルランゴ・リフター専用に「SessA  LED  PLUS+」として新設計しました。
マイコン制御によるエレクトリックコンバートを行う装置です。

リフター、ライトバルブの交換がというかLEDバルブの装着がとてもやり辛い。。バンパーを外した方が圧倒的に早い事に気付きました。

まずは手元にあった安価なLEDバルブをテストします。
LEDヘッドライトバルブには3種類あり、消費電力が異なります。今回の装着物は中級品ですのでクーリングファンは備わりますが、ほとんど発熱しない省エネタイプ(消費電力25Wほど)です。明るさには期待できません。後日、高品質品に変更します。

バルブアダプタも適合品を見つける事ができました。(そのままでは装着できません)

電源・アース・その他の配線を結線します。

そして各部の組み付け~光軸調整を行います。
エコバルブなので明るさにパンチが足りません。フォグランプには良いかもしれません。

プロジェクターライトなので、光軸はとてもきれいに映し出されています。

こちらは、オシロスコープによる、波形です。何が行われているかは画像の説明をお読みください。
簡単に言えば、激しいスイッチングの電源供給を、フラットな安定電源に変換しています。こうする事で、HIDのちらつきやLEDの減光を行わず、対象となる発行物を正常点灯させることが可能になります。
LEDにPWMを介入させると、80%位の発光として機能はしますが、消費電力の高いLEDバルブの場合はイグナイタを破損させる可能性があります。暗いエコバルブであれば問題は無いかもしれません。

まだ完成形に至っておりませんが、ひとまずLEDを正常点灯させる事に成功しました。
来月には本装着用のLEDバルブが入荷しますので、本領発揮はこれからです。

リフター&ベルランゴ 用のLEDコンバージョンキットとしてご紹介できるように準備中です。

Written by Hashimoto

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