アルファロメオ・ミト QVはステージ3メンテナンスの施工


車検整備でお預かりをさせて頂いているアルファロメオ ミトQV です。
今回は、ステージ3メンテナンスを軸に作業をご依頼頂きました。こちらのお客様は、お近くにお住まいでは有りませんが定期点検の際には必ずご相談を頂いています。

走行距離が1年間の間に多く伸びるという事も無いのですが、整備意識が高く良い状態を維持したい!という思いが強く伝わります。

今回はステージ3メンテナンスによる、エンジン性能の向上を目指します。
冒頭画像は、シャーシダイナモによる出力特性の点検を行うシーンです。
最近は、シャシダイナモを測定出来ない車が多くなってきた。。とつくづく感じています。
本来はステージ3メンテナンスには、このシャシダイナモ測定がセットとなるのですが今現在は(測定可能な車に限り)という補足が必要な状況です。
ミトのマニュアルモデルは測定可能ですが、TCTとなると不可能とさせて頂いています。
ダイナモのご機嫌も伺う必要があるのも事実ですが。。

ステージ3メンテナンスの中心核となる作業は、カーボンクリーニング作業にあります。
内燃機関たるエンジンは、使い方により汚れ具合は様々です。汚れが全く無いなんて事はあり得ませんので、どんな車にも、どんな距離にも効く効果的な作業です。
ステージ3メンテナンスの説明の中に(2万キロ以上走行のお車に)とありますが、走行距離はあくまで目安です。
直噴エンジンの場合は、1万キロ毎でも良いと思います。
いや、直噴なら走る度でも良い位です。冗談ですが、半分本気です。
車のメンテナンスに、早過ぎる。という言葉はあまり当てはまらず、極端な事を言えばエンジンオイルだって走る度に交換するのが最良です。(極端すぎますが。。)
なのでカーボンクリーニング作業は、早いかな?と思える辺りで施工すると良いと考えています。
何らかの不具合を発症してからでは、遅いかな?と思います。


カーボンクリーニング作業の後は、エンジンオイルに除去したスラッジ汚れが混じりますので、フラッシング作業は必須です。
ピストンリングの汚れやインテーク及びエキゾーストに溜った汚れを、ジワジワと落としている証拠です。

車検整備も行っていますので、スチーム洗浄作業も大切な施工内容の1つです。
どれだけ綺麗に維持管理の出来る方であっても、下廻りとエンジンルームを綺麗にすることは難題ですので、私どもにお任せ下さい。

気になっていたのは、ブレーキディスクロータの内外周に発生した錆びです。これは殆どの車がこうなるものですが、ホイール・スポークの隙間から錆が見えるのはなんとも不快に感じるものです。

簡易的では有りますが、補修を行う場合もあります。

軽く錆を除去した後に、内外周を中心に ステイプット 塗料を塗布します。塗布直後は、ディスク面も着色する事になるのですが一走りすれば中心・外周・スリット有りの場合はスリットの中のみ着色が残り、想像以上に見た目の良さが上がります。
引き続き作業を進めます。

Written by Hashimoto

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