695RIVALE 鋭く吹け上がる素敵な状態に!
ステージ3メンテナンスによる良い結果を残せました


695リヴァーレは、継続検査の車検整備と合わせてのステージ3メンテナンスを一通り完了しました。
RIVALEの専用ボディカラーは上品で素敵だと何時も思います。濃紺メタリックとシルバーの間に水色のストライプは唯一無二なコーディネートですね。
室内のダッシュボードは、上質なマホガニーが専用品として取り付けられており、他のアバルトとは一線を画す各部の仕上げが特徴的です。

今回のメイン作業でもあるステージ3メンテナンスは、エンジン性能を回復させる作業であります。
カーボンクリーニング作業を主として、リフレッシュ作業に必要な内容を車種毎のセットメニューとしてご用意している当社の定番メニューのひとつです。

インテーク系統を洗浄する作業と、燃料噴射装置から洗浄液を噴霧する作業の2通りの洗浄方式を採用し、施工を行っています。
アバルトはポート噴射での燃料噴射制御を行っていますから、インテークバルブへのスラッジ・カーボン蓄積は起こりづらいエンジンです。
筒内噴射式の制御車の場合は、インテークポート及びバルブが真っ黒になるのは避けられない事実です。
エンジンサイクルの中では吹き返しという現象が発生する為、インテークポートも汚れるのですよね。ポート噴射の場合は吹き返し時の汚れを燃料噴射により洗浄しているから汚れが蓄積しづらいと言う事になります。

燃焼室内に固着した汚れは、燃焼温度を上昇させる原因になり、場合によっては点火時期制御をリタード側へ遅角制御し出力が落ちる方向へと変化します。
ピストンリングに溜るスラッジは、熱膨張の際に生じる金属の収縮に弊害を来す為にシリンダ壁へのひっかき傷を残す原因になります。
リングの仕事としては、オイルを掻き落とす・オイル上がりを抑制する・高圧縮を維持する などがありますがそれらの機能は、リング溝とリングが綺麗である場合に最大限の効果を発揮します。

エンジン性能の良い状態を維持するためには、付着汚れを適正なタイミングで除去する事になると言えます。

ステージ3メンテナンスには、シャーシダイナモによる出力特性の点検が組み込まれていまして、馬力を計ると言うよりは低回転から高回転までエンジン制御が適切でストレス無く回転を出来ているのかを判断する意味での計測を行っています。
これについては、昨今の電子制御の高度化により測定不可能な場合もありますので、全車に施工というお約束では無い事をご了承下さい。
(別理由としまして、工場の都合や計測器の都合により測定が行う事が出来ない場合もございます)

作業前のダイナモ計測を室内側より撮影しました。
MTAの変速を 1-2-3 -4までを低回転でシフトアップし、4速 2000回転から一気にアクセルペダルを全開に踏み込み、レブリミットに到達するまで回転を上げます。
高出力で、威勢の良い状況がよく分かります。

一連の作業を終えたリヴァーレは、期待通りにエンジン性能の回復を実現しました。

4速2000回転からフルスロットルという、日常の運転では常用しない状況で測定することで低回転・高負荷状態を再現出来ます。
その状態であってもしっかりと吹き上がるという事は、点火システムや燃料噴射システムの状況を含め、制御をが正しいという判断の目安になります。

作業前は赤色のグラフ・作業後は黒色のグラフで出力特性を描いています。
見事に下から上まで性能向上していますね。
季節的に吸入空気温度が低い事も有り、高出力を狙い易いという事もありますが美しいダイナモグラフです。

バランスの良い車造りの一環として、ステージ3メンテナンスはとても有効な作業と言えます。
Written by Hashimoto

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