ジュリエッタQV は夏メンテナンスの施工


ジュリエッタQVはオルタネータの交換を行いながら、同時進行で水廻りの整備を行います。
予防的に交換するのは、現代車ならではの樹脂部品4点です。
クーラントタンク・サーモスタット・ウォータパイプ 全てエンジン冷却装置としての機能を果たす重要部品です。

この中で、どの部品が最もハイリスクであるか?全てと回答するのが正しいですかね。
サーモスタットがよく悪くなるから換えておきましょう→その後にタンクからリーク。。。トホホなアルアル事例です。
樹脂製よりもゴム製の方が、組付け難易度が低く耐久性が高いのは誰もが分かる事なのですけど、いろいろな事情あっての樹脂化の流れは止りません。

サーモスタットは、エンジンに向かって右側・バッテリの横に装着されています。
過去に何度か、交換最中に樹脂部品が折損する事態が起きています。


今回は綺麗に取り外しが出来ました。サーモスタット内部の赤茶けた汚れが酷いですね。
サーモスタットは、内部バルブが開かなくなればオーバーヒートを。開いたままになればオーバークールを引き起こします。
作動原理は大昔から変わらず、年数経過・使用時間により交換時期を管理する必要のある部品です。

エンジンの裏側に配管されている、樹脂製のウォータパイプです。
この素材は、一定期間を過ぎると途端に強度を失い、もろくなります。外部からの力の入力により簡単にポキっと折損することもあります。


勘合は結構固くなっている事が多く、取り外しの際に一端が崩壊しました。
これらの部品も、完全暖機後は圧力が掛かりますので、何らかの破損発生と同時に勢いよく漏れ始めます。

猛暑が訪れる前には、手を打っておきたい数々の部品でした。

今年の夏は、暑い日が多そうです。
人も車も、暑いとしんどいのは同じ。
緊急搬送される車が少ない事を祈ります。
Written by Hashimoto

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