カングーの持ち味そのままに理想のトレースを描く!


純正サスペンションの性能をグンっと引き上げる「リジッドメンバー」はルーテシア3RSのみならず、カングー2にも装着が可能です。
カングーユーザさんからの装着リクエストを承る事はとても稀なのが残念ですが、装着後の変化はテキメンです。

装着の要領はルーテシア3とほぼ同じ。
サブフレームの前側凝結部のサポートバーを取り外して、ラバーブッシュを打ち替えます。
この部分、ロワアームの前側ジョイントと共締めとなる構造です。
サブフレームは自重が重たく、走行中に受ける負荷量も大きな構造物。
役割としてもとても大切な部位となります。

ラバーブッシュ→リジッドメンバー(スチールブッシュ)へと組替えを行い、その後は溶接固定と防錆塗装を施します。
リフトの上で行える事はここまで。
この後は、タイヤを装着しての1G状態での締め付けを行います。

1G状態での締め付けは、アライメントの施工時に行う事が多いですが、そうで無い場合はご覧の形で施工します。


この後に行うSDLテストによるサイドスリップ値の変化量を確認し、4輪アライメントが必要になるかどうかを判断します。

「ルノーカングー」誰もが知るフレンチミニバンの筆頭格。
ファミリーユースな優しさを持つ万能なクルマです。
走りを極めると言うよりも、その外観から癒し系のキャラクタとして存在感を放ちます。
重心が高く、ほんわかとした走り・コーナリング性能は、車の個性に合っているのですが、普段から多くのサスペンションを手掛ける私にとっては、ノーマルの良さを活かしたファインチューニングで、理想のコーナリング性能を実現できたら良いだろうなとイメージします。
そんな希望を叶えるのが、リジッドメンバーであると確信できます。
固めずにしなやかなコーナリング性能を叶えるにはとても有効なパーツです。

カングーユーザーの皆様にご体感頂きたい。
Written by Hashimoto

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