もう一度、最高の状態で乗りたい!
106復活計画スタート Season1-2


106の復活計画の初回作業は、シリンダヘッドの取り外しと、その分解・洗浄から。
序章からヘビーな内容で進めている今回の企画。
ヘッド端部からのオイル漏れが気になり、20万キロという経過も考えると今の施工がベストだと判断しての事です。

外して正解!な結果がこの一枚に詰まっています。

オイルプレッシャラインのガスケットが別体式のラバー製。これは必ずオイル漏れを起こします。
後期型ガスケットであれば、メタル一体式ですので少しは安心という事です。

そして、シリンダ傍のウォータラインは冷却水に含まれるカルシウム分で詰りが発生していました。
水がきれいに流れず、ヒートスポットとなっていた事でしょう。

ピストントップの状態は距離の割には美しいです。
カーボンの蓄積量はごく薄く、簡単に綺麗になりそうです。

シリンダボア内壁のホーニングは、痕跡が綺麗に残っています。
シリンダの消耗は無いとして考えて良いでしょう。
本当はピストンリングを交換しておきたいところですが、ブロック側まで開けて整備を始めるとそれはそれで色々と施工する事が増えますので、今回は割愛。

この先の私の考えている事、それは今後永くメンテナンスを行う3車種に関してのリビルトエンジンを用意する事。
しっかりとしたプランに基づいたリビルトエンジンを当社でご用意する事が出来れば、自社管理のユーザー様方には大きな安心感をご提供できると考えます。

今回はシリンダヘッドのフルオーバーホールを行います。

分解を行い、洗浄を進めています。

分解と同時に、外した付随部品やボルト類もまとめて洗浄・部品管理を行っておくことで効率的にも向上します。
今回の作業は8月の10日 夏季休暇初日に施工しました。
普段の時間の流れとは異なり、没頭・集中を実現でき、とても気持ち良い作業を進める事ができました。

まだまだ始まったばかり。これから山の様な作業を一つずつ確実に進めてまいります。
Written by Hashimoto

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