RCZはステムシール交換の開始
カム位置は大きくズレていました


尋常では無いオイル漏れから始まり、漏れ箇所の特定と修理を行ったRCZ
なんだかメイン作業がオイル漏れの修理の様になってしまいましたが、本当のメインはこらから行う作業。

長時間のアイドリングを続けると、マフラーから白煙を吐き始めるという症状。
推測するに、オイル下がりによる症状です。
エンジンオイルの減りも少しずつ増えて来ていた様ですので、今回の車検整備の中で処置を行います。

オイル消費は、放っておいて治るものでは無く、むしろ悪化しますので早めの対処が正解です。
今回のオーナー様は、ご自身でのオイルレベル管理がしっかりと出来ており「何キロ走ったら、これだけ足す」のサイクルが行き届いていました。
さらには、減れば足す流れの中に確実なオイル交換のサイクルも取り入れており、その管理があったから酷い悪化を招かずに済んだの思います。
オイル漏れは酷かったですが。。

ステムシール交換を行うためには、先ずは上廻りの分解が必要です。
今回の作業はRCZのマニュアルミッション搭載車ですので、カムシャフトはメイン2本とサブが1本存在する為、分解行程は多いです。
分解前に、現在のカムシャフト位置を確認し、正常化否かを判断。冒頭画像はその際の様子です。
SSTのセット位置が正しくは無く、いわゆるズレた状態になっていました。

以下画像は、エキゾースト側のカムシャフトがズレた状態のもの。

次の画像は、正しい位置の時のもの。
SSTの勘合する寸法が異なります。また、ヘッド平面部との接触具合にも違いが確認出来ます。

インテーク側も同じですね。
こちらはズレている状態。

そして正しい状態。

カム位置のズレた状態から正しい位置にクランクを合わせると、本来は中立位置にあるべきなのですが、画像のように位相が異なる様になります。


ピストン位置で合わせると、カム位置が異なる。
カム位置で合わせると、ピストン位置が異なる。
バルブタイミングのズレとはこういう事です。

この状況により、各バルブの開き始めと閉じ終わりが理想的では無くなり、4サイクルエンジンのバランスが狂ってくるという事です。
そうなると、エンジンは本来の力を出せなくなり、スムーズさも欠けてきます。

今回は、ステムシールの交換とタイミングチェーンの交換を行いますので、これらの不具合を一掃していきたいと思います。
Written by Hashimoto

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