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工場通信

ABARTH500 車検整備とメンテナンス作業の開始

車検整備で入庫しているアバルト500、整備中のひとこまです。

今回のプランは、ステージ3メンテナンス・タイミングベルト一式交換・その他色々と。
通勤~サーキット走行に使用される為、思っていたよりも走行距離が増えていて驚きました。
このアバルト500は過去に大手術を施工した1台です。
2年でタイミングベルト交換を迎える距離を走行されていますので、綺麗になったエンジンの
中身のリフレッシュも兼ねて、ステージ3メンテナンスには適した時期ですね。

こちらはカーボンクリーニング施工中の風景です。
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デリバリー・リターンを専用機に接続し、アイドリング状態でエンジンを回します。
エンジン排気量にもよりますが、時間にして約1時間程です。
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車の必要とする燃料圧力に調整できるのがポイントです。
専用の液剤でじっくりと始動し続ける事により、蓄積された汚れが良い具合に軟化します。
当社で行うカーボンクリーニグの手法が、エンジン内部においてどのような効果をもたらすのか?については
カーボンクリーニングの真髄ここにあり」をご覧下さい。

上記は、インジェクタノズルを専用液が通過し、インテークバルブに向けて噴霧させていますが、
吸入負圧を利用し、クリーニング液を吸い込ませる方法も合わせて行っています。
この場合も、スロットルは開かず、吸入空気量と、洗浄液の比率を整えて無理なエンジン回転上昇を行わない
洗浄方法にてクリーニングを行います。

じっくりと低回転で行う事、これが大切なのです。
間違ってはいけないのは、カーボンクリーニング=昔のキャブクリーナとは違うという点です。
キャブクリーナという商品も今で言うところのカーボンクリーニングに価しますが、現代の車には触媒や
ラムダセンサ(O2センサ)が排気管中に備え付けられていて、それらは過剰な燃料・希薄な燃料供給により
異常燃焼する事で燃焼温度が上がったり、部品そのものにダメージを与えたりするものです。

じっくり・低回転でじわじわと軟化させる事が出来れば、その後の通常走行において蓄積物を除去する事が
可能だという事です。

インジェクタノズルの超音波洗浄も行います。
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最近はノズルの品質が上がり、噴霧孔の数が増えています。
昔は先端に4つの孔や、ひとつの孔であったのに対して、12個も開いています。
細かな噴霧孔より噴射する事で、気化し易く燃焼しやすい混合気が形成されるという事です。
細かいという事は、汚れに対する詰まりなどにもデリケートです。
定期的な洗浄を心がけましょう。

テスタや、洗浄機といった大型設備も大切ですが、アナログな試験も大切です。
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プレッシャレギュレータの保持試験です。
インテークマニホールド圧力に応じて、燃料圧力を変化する特性を持たせる部品です。
壊れる事は滅多にありませんが、大切な点検です。

作業開始前に、シャーシダイナモ試験を行っています。
グラフ読みで約170馬力ですので、しっかりとパワーは出ています。
さて、作業後はどうなるでしょうか。
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