工場通信

こんな工具を造ってみた！
プラグホールのオイル漏れ対策

アルファロメオ・ミト のタイミングベルトの交換作業を進行中の出来事。
一連の作業として、イグニッションコイルを外してスパークプラグを外す。という内容があります。

イグニッションコイルを抜き取った際に気になる症状を発見しました。
症状としては軽いのですが、コイルの先端には明らかにオイルが付着しています。
冒頭画像は該当シリンダから抜き取ったスパークプラグ。プラグボディにもオイルが付着していました。

これは、２階建て構造のシリンダヘッド特有の症状ですかね。
プラグホールに、エンジンオイルが侵入してしまっている事を現わします。
ただし、構造上どこからの漏れなのかを探る事は難しく、先ずは最も疑わしく、手の施しやすい箇所から対策を施す事に。

とは言っても、専用工具は持ち合わせていないし、情報共有をさせて頂ける親しい方にご教授頂き、工具を製作する事にしました。
で、出来上がった工具がコチラ。

プラグホールに入り込んでいるスリーブを増し締めする、という作業を行います。


漏れの起きていたスリーブは、明らかに締まる感触を確認出来ました。
これで漏れが治ると良いのですが．．

オイル漏れ処置を行い、タイミングベルト交換を進めていきます。


ウォータポンプの取り付けられている、ブロック側のフランジを清掃＆脱脂の完了。アバルトよりもスペースがあるため、作業性が良いです。

エンジンのメインマウントも今回のベルト交換に合わせて、新調します。
このマウント、メタルボディに覆われていて潰れ具合が分かりづらいのですよね。
比較すると、ゴムの部分の見え方でよく潰れているのが確認出来ます。

今回の作業では、新しい事に取り組めて、新たな工具を製作出来る機会が持てました。
お金を出せば買える工具と、アイデアで製作する工具。種類は違えど、工具愛は大切ですね～！

Written by Hashimoto