シフトフィーリングの悪さ
原因はここか

シフトレバーの操作性がスムーズかどうか、これはマニュアルミッション車を駆るうえでは重要視したいポイントです。
今回、初の整備としてお預りをさせて頂く アルファロメオ147 1.6ツインスパーク は、整備の終盤の試運転においてシフトフィーリングの悪さが気になり始めました。
前後方向はスムーズに動くものの、横方向の動きがよろしくない様子。
横方向が「硬い」「渋い」「引っ掛かる」「重い」どの言葉もあてはまる、軽快感を損なう状態でした。
横方向の動きに弊害が出ると、シフトレバーを中立位置に戻してもニュートラルポジションのセンターに自然と戻らず、その前のギヤの名残を引きずります。
どういう事かというと、以下の様な状態。
1速→2速→この時、2速から抜けばスムーズに中立位置に戻り、前方向に倒せば 3速 に入るのですが、中立に戻らないので1速に入りそうになるという事。
軽快にスパッと変速できないのは、とてもストレス且つ気を使うので「何とかしたい・快適に乗って頂きたい」そう思い、追加作業としてご案内をさせて頂く流れとなりました。
フィーリング悪化の原因は、エンジンルーム内・ギヤボックスの真上に備わるコントロールメカニズムにありました。
この部分で、室内側からの前後・左右の動きを変換し、ミッションの内部へと伝達します。

動きの渋くなる原因は、ココ。

樹脂性の軸受けがあるのですが、アルミとの勘合部・アルミ側が酸化しそれが原因となり樹脂軸受を圧迫~軸受け内径に寸法変化が生じ、シャフトの動きに制限を掛けてくるという内容。
シャフト本体は、いたって綺麗な状態でした。
当初は潤滑程度で改善されるだろうと思ったのですが甘かったです。
交換するのは、樹脂製軸受けのみですから部品代金は数百円と、この手の車の整備内容としては非常にリーズナブルであります。
しかしながら、得られる効果は五感に響くほど大きな結果を招きます。

コスパ高いメンテですね。

快適にシフト操作が出来るようになり、一安心です。
Written by Hashimoto













