C4カクタス エアコン制御系統の点検

車検整備でのお預かりをさせて頂く、C4カクタスは真夏のエアコン作動に作動ムラがあるという事で、夏季は過ぎましたが作業に着手します。
連続使用により、冷気が出なくなり、なおかつ風量も制限が掛かると言う症例でした。
この時期、外気温度が低くなり、連続使用を重ねても状況再現には至らず。
最大冷風を出していても、外気温度と然程変わらないのでエアコンシステムの作動状況は真夏とは大違いです。
そうすると、システムに負荷も掛からない為、テスターでエバポレータ温度をモニタリングしたり、システム圧力をチェックしたりと基本点検を進めています。
同システムにおいて、今年の夏に過去例を見ぬほどのコンプレッサー交換を行いました。
カクタスの症状はコンプレッサの不具合と縁が遠い様に思えます。
再現性が無く、特定は難航することが事前に推測できていたため、先ず1歩目の施工としてセンサー交換を行う事に。

エバポレータセンサーですね。
エバ温度を監視し、適正温度・作動を促す制御パーツの一つです。

こういうセンサー、車種により交換難易度が異なります。
308は交換が容易く、カクタスはそこそこ難儀です。
手探りで各部のスクリュを外しながら、陰に潜むセンサーを交換します。
完組状態では、センサーの姿は全く見えません。温度コントロール用のアクチュエータを外すと、かろうじて取り出せる構造です。
アクチュエータの取付時に、ちょっと気になる事もあったのでそこも最適化して組み付けを行いました。
結果が分かるのは、来季の夏場まで待つ必要があります。
良い結果が出れば良いのですが、また取り組む事にないそうな気もします。
Written by Hashimoto













