アナログ時代へタイムスリップ

[BLUE BOOK]
時を遡ること30年近く前、日本で始めて306のワイドフェンダーモデルを作成し、新たな時代の幕を開けた。
306 N3 S16の新車の納車直後に、フェンダーを加工・黒色だったボディはホワイトに塗り替え、鮮烈なデビューを飾ったことは大昔のようで、そこまで旧い記憶では無い。
“私自身が入社したのとほぼ同時期の出来事でした。”
プジョー&シトロエンのカスタマイズに関するパーツが掲載されていた[BLUE BOOK]は、ブルーマジックというグループに属していた当社でもカタログを取り扱っていた。
インターネットの無い時代に、情報を集めるのは自動車関連雑誌の一択であり、今から思い返せばとても不便な時代。
しかしながら、情報は努力無くしては得られなかった事もあり、一つ一つがとても貴重であり、有効であった。
[BLUE BOOK]では情報の少ないフランス車の輸入部品が数多く掲載されており、眺めてイメージを構築する。宝箱の様な存在であった。
カタログは800円で販売しており「[BLUE BOOK]が欲しいのですが..」と言った相談を電話で度々伺った記憶も懐かしい。
ページを捲ると、視界に飛び込むのは当時に作成した306マキシだ。
フェンダーの膨らみは兄弟車の中でも群を抜いており、テスタロッサ並に幅広な車だった。

そして、マニアックなパーツの数々。

マキシキットを組み込む、大掛かりなプランのご提案していた事もあり、カタログ内にはキットの詳細も掲載されていた。

懐かしくもあり、ここから様々な事が変わった。
アドヴァンスを感じずにはいられない、振り返ると色々な事を思い出す。
フランス車業界・イベントの趣旨・自動車趣味の方向性 それらが昨今のコミュニティを構築した土台であったかもしれない。
激動の時代を経て、マキシブームは通過し、今は現在のオーナーが大切に乗り続けているだろう。

[BLUE BOOK]時代を知らない一人のユーザーが、夢を形にする。そんな動きが始まった。
憧れのワイドフェンダーを纏った106 これを仕上げて乗りたい!
期待に応え、素晴らしいマシン造りをさせて頂く機会を得た。
現代の要素も盛り込み、106マキシ再生プロジェクトが今始まる。
Written by Hashimoto













