メガーヌ2RS MCB の取付
ルノー・メガーヌ2RSにMCBをワンオフ取付をチャレンジ!
遠方にお住まいのお客様ですが、定期的にお車をみさせて頂いています。
数年前に大掛かりな整備をお任せ頂き、良い状態を維持していまして、コンディションの良いメガーヌ2RSです。
今回のご相談内容に「タイヤを新調してから乗り味に角が立ち、メガーヌ2にアンマッチな選択をしてしまった。」との嘆き混じりのお声を伺っていました。
ダンパー交換を視野に入れ、何らかの手立てを考えたのですが、さしあたって足廻り構造物の著しい不具合は見当たりません。
ダンパーを純正で探すと、TEAM F1 の純正品は既に生産終了。。ワンオフ製作を行う事も手段として考えたのですが、製作にはある程度の時間が必要という事もあり、今回は断念する事に。
お預かり時のお話しで、モーションコントロールビームの話題をさせて頂き「付けれれば良いですね~」との話題時点では現実味を帯びないご提案をしていました。
車を下から眺め、バンパー内部のクリアランス・装着のイメージをしていると「不可能では無い」と判断し、ご提案をさせて頂きました。
実行に移すべく、フロントバンパーを取り外し、リーンフォースメントの構造を確認します。
ワンオフブラケットのイメージが形になりそうですので、素材を集めて製作を始めます。
大体の取付位置をイメージすべく、素材を仮固定で合わせて行きます。
鉄素材を切断・仮合わせ・フィッティング・溶接・強度アップの為の補強を、都度の現物合わせで行い、何とかフロント側の取付を完了!
当初の予定では、簡易的な取付を予定したのですが、強度面で不足するだろうと判断し、リーンフォースメント取付部に併合したフィッティングを行いました。
画像だけですとあっという間に取り付いた印象を得ますが、大変な作業です。
そして、リヤ側も同じ要領でステーをワンオフ製作~リーンフォースメントと共に取付ました。
前後共に、うまくフォースメントの影に潜む形でセットする事ができました。
バンパーへの干渉は皆無で、干渉箇所に対しての加工は最小限で抑える事が出来ました。
前後のバンパーを取付、期待高まる試運転を行います。
印象は。。
「効き過ぎて驚きです。」
お客様の求められる効果に添えているのかは、未だ分かりません。
言えるのは 至上の上質を手に入れた。でしょうか。
新車時にも味わえなかったであろう、静粛性・剛性感 それらが織りなす上質への繋がり。
お客様のご感想が楽しみな仕上がりになりました。
キット化をする予定はありませんので、あまり多くを語るのも良く無いと思いますが、とても良い結果である事は間違いありません。
納車させていただくのが楽しみです。
Written by Hashimoto